関の山
2021年12月9日

関の山 とは?

By 座敷あらし

「関の山」の意味

「関の山」とはどういう意味かご存じでしょうか?

読み:せきのやま

関の~山~!お相撲さん?

おぉ、おりそうな感。

えぇ、どうやら昔にはいたようですよ。

まさか本当におったとは…!

「関の山」の意味

「関の山」とは

一生懸命やってできる可能な限度。精いっぱい。

と言う意味で使われている言葉です。

「どれほど頑張ってもこれ以上はできない」というような、力の限界を表現しています。

「多く見積もってもここまでだ」「せいぜいこのくらいまでしかできない」というような、どちらかというと否定的なニュアンスで使われることが多い言葉です。

そんな名前をつけるなんて、そのお相撲さんは面白い人だったんだね~。

他の人が命名しているでしょうから、嫌でもそれをつけるしかなかったんじゃないですか?

子供の名前と一緒なんな。嫌だとしても、本人はなかなか名前を変えられないんな。

つら~。

「関の山」の由来

「関の山」の「関」は、三重県の旧関町のことです。

関町は2005年1月11日に市町合併し、現在は亀山市となっています。

そして、「関の山」の「山」は、祭りの「山車」のことです。

関宿では江戸時代からずっと、関宿祇園夏祭りが行われています。

【関宿】(せきじゅく、せきしゅく)
三重県亀山市にある江戸時代における東海道の宿場の呼称であり、東海道五十三次の47番目の宿場である。
現在も、東西追分間の旧東海道沿いに、当時の宿場の古い町並みが残されている。国の「重要伝統的建造物群保存地区」および、旧建設省選定の「日本の道100選」のひとつ。

その祭りに出た「山」がたいへん素晴らしい出来栄えであったことから、これ以上贅沢な「山」は作れないだろうと、これが精一杯の限度として「関の山」と言われるようになりました。

あれ?褒めてない?

褒めてるんな。最上級の扱いなんな。

昔は誉め言葉として使われていたのに、いつからか変わってしまったようですね。

もう一つの由来

関宿祇園夏祭りでは、昔は16台もの豪華な山車が練り歩いていたそうです。

そして今でも昼に1台の神輿、そして夜に4台の豪華な山車が練り歩くため、町内の街道を山車がふさいでしまいます。

そのため、これ以上通ることができない様子を表現した言葉として「関の山」が生まれたという説もあるようです。

山車なんてどこのも大きそうだし、昔の道はどこも狭そうだし、関に限ったことではなさそうなんな。

まぁ、由来はなんだっていいけどね~。

使い方

それでは使い方を見てみましょう。

ゲームばかりしてますが、明日のテスト勉強はしなくて良いんですか?

え~、やる気が出ないんだよ~。

今から頑張ってもせいぜい赤点回避が関の山でしょうけれど、やらないよりはマシですよ。進級できなくなりますよ。

双子で学年違うとか面白すぎなんな。きっと、「双子のアホの方」とか言われるんな。

それは嫌~!

まとめ

「関の山」とは「一生懸命やってできる可能な限度。精いっぱい。」と言う意味で使われている言葉である。

関町の山車に由来しており、祭りに出た「山」がたいへん素晴らしい出来栄えであったことから、これ以上贅沢な「山」は作れないだろうと、これが精一杯の限度として「関の山」と言われるようになった。

今では「どれほど頑張ってもこれ以上はできない」というような力の限界を表し、否定的なニュアンスで使われている。

あーたむが見当たらんけど勉強中?

必死になって頑張ってますよ。

よほど「双子のアホの方」扱いになるのが嫌だったんな。

まぁ、残念ながらもうまわりから「双子のアホの方」扱いされているんですけどね。