「同じ穴の狢」の意味
「同じ穴の狢」とはどういう意味かご存じでしょうか?
読み:おなじあなのむじな
えぇ~!?
どしたん?
これはダメじゃない?下ネタだよね?
…頭大丈夫ですか?
「同じ穴の狢」の意味
「同じ穴の狢」とは
一見関係がないようでも実は同類・仲間であることのたとえ。多くは悪事を働く者についていう。同じ穴の狸 (たぬき) (狐 (きつね) )。一つ穴のむじな。
と言う意味で使われていることわざです。
このことわざは仲間であるたとえですが、たいていの場合「悪いことを一緒にする仲間」という意味合いで使われています。
ただの仲間であるときには使わないので注意が必要です。
で、これが下ネタですか?
えーっと、何のことか分からないなぁ~。
「同じ穴の狢」の由来
それでは由来について見ていきましょう。
そもそも「狢(むじな)」とは
①アナグマの別名
②《毛色がアナグマに似ているところから混同して》タヌキのこと。
③《「同じ穴の狢」の略》同類の悪党。
という意味があります。
時代や地方によってはタヌキやハクビシンやテンを指したり、これらの種をはっきり区別することなくまとめて指している場合もあるそうです。
つまり、「狢」という生物が存在しているというわけではなく、アナグマなどの似た動物を総称してそう呼んでいたようです。
アナグマって何?
穴を掘るのが得意で、竹林などに巣穴を掘って暮らしているそうです。甘みのある果実を好むので、年々農作物への被害が増加しているようですよ。
農家の天敵ってことなんかな?
そして「同じ穴の狢」と言われるようになったのは、狢とタヌキが同じ穴で生活することからきているようです。
タヌキには人を化かすというあまり良くないイメージがあります。
また、穴掘りのできないタヌキは穴掘りの得意な狢の古い巣を利用したり同居することもあるそうです。
つまり、「姿や形は違っていても、同じ穴に住んでいる悪い生き物」という意味で「同じ穴の狢」と言うようになったようです。
このことから、このことわざは「悪いことをする仲間である」というような意味になったと言われています。
ツッコミどころが多すぎなんだけれども!
どうしました?
タヌキに悪いイメージがあるかのような文章なんですけれども?
そうですね、間違いなく、タヌキも悪いイメージだと書かれていますね。
それにアナグマとタヌキが似ているなんて…そんなわけないんじゃー!
そっくりじゃない?もし見かけても見分け付かないよ~。
眼科行ってこい。
類語
「同じ穴の狢」の類語を紹介します。
「五十歩百歩」(ごじっぽひゃっぽ)
少しの違いはあっても、本質的には同じであるということ。似たり寄ったり。
「どんぐりの背比べ」(どんぐりのせいくらべ)
どれもこれも平凡で、特にすぐれて目立つものがないことのたとえ。
「目糞鼻糞を笑う」(めくそはなくそをわらう)
汚い目やにが、鼻くそを汚いと言って笑う。自分の欠点には気がつかないで、他人のことをあざ笑うたとえ。
まとめ
「同じ穴の狢」とは「一見関係がないようでも実は同類・仲間であることのたとえ。多くは悪事を働く者についていう。」という意味のことわざである。
狢はアナグマの別名であり、狢とタヌキが同じ穴で生活することが由来だと言われている。
両者とも悪いイメージがあることから「悪いことをする仲間である」というような意味になった。
納得いかんのよ。タヌキは「ネコ目イヌ科タヌキ属」だけど、アナグマは「ネコ目イタチ科アナグマ属」なんよ。つまり同類じゃないんよ!
詳しいね~。
ですが、タヌキも畑を荒らすので田舎の農家から嫌われていますよね。
それはそれ、これはこれってことで…。