ぞっとしない とは?
「ぞっとしない」の意味
「ぞっとしない」とはどういう意味かご存じでしょうか?
そんな言葉聞いたことないけど本当にあるの?
ちゃんとありますよ。
たしかに、あんまり聞かないし自分でも使わんのな。
「ぞっとする」に「ない」が付いているから、怖くないって意味だよね?
さぁ、それはどうでしょう?
「ぞっとしない」の意味
「ぞっとしない」とは
おもしろくない。あまり感心しない。
という意味で使われている言葉です。
それほど感心したり面白いと思ったりするほどでもない、あまり感心しない、いい気持ちがしない、というときに使われていました。
そもそも「ぞっと」とは
寒さや恐怖などのために、また、強い感動を受けて、からだが震え上がるさま。
と言う意味で使われる副詞です。
「ぞっとする」という言葉で使う時は、寒さや恐怖などを指すことが多いです。
ですが「ぞっと」には「強い感動を受けて、からだが震え上がるさま」という意味があるので、「ぞっとしない」はそれを否定した言い方なのでしょう。
なにそれ!初耳だよ~!
まず「ぞっと」の正しい意味を知らないとこれは分からないですね。
強い感動を受けたときに「ぞっと」なんて使うかなぁ?
「ぞっとするほど美しい顔立ちのたぬき」とかで使うんよ。
あぁ、なるほど~!…うん、たぬき?
誤用の定着率
平成18年度の「国語に関する世論調査」で、「今の映画は、余りぞっとしないものだった。」という例文を挙げ「ぞっとしない」の意味を尋ねたところ、
本来の意味の「面白くない」で使う人は31.3パーセント、
本来の意味ではない「恐ろしくない」で使う人は54.1パーセントという結果が出ています。
こんなに知らない言葉なのに30%くらいの人は知ってるんだね、ビックリ!
結構前の調査ですし、今調査し直したら本来の意味を選ぶ人はもっと減るかもしれませんね。
当時の調査で、10代の80%以上の人は本来の意味ではない方を選んでたけど、そんな人たちも15年経って30歳前後だからね。
なぜ誤用されることが多いのか
なぜ誤用されることが多いのか、それは「ぞっとする」という言葉にあります。
「ぞっとする」という言葉は本来「寒さや恐怖などのために、また、強い感動を受けて、からだが震え上がるさま」という意味がありますが、たいていの場合、恐ろしい思いを表すために用いられるからです。
ですから「ぞっとしない」を「恐ろしくない」と捉える人が多いのだと考えられます。
そりゃそうでしょ。
うむ、誰でも分かるんな。
まとめ
「ぞっとしない」とは本来「おもしろくない。あまり感心しない。」という意味であった。
しかし、「恐ろしくない」という意味だと思う人が増えてきた。
そもそも使う人は激減した、も追加するべきなんな。
うんうん!
まぁ、聞かないですよね。ところで、「ぞっとする」って言葉をずっと言っているとホラー映画見たくなってきたので今日はホラー映画祭りしましょうね、あーたむ。
え、嫌だよ?
すぴーすぴー。
たぬき寝入りしてないで助けてよ~!