「窮鼠猫を嚙む」の意味
「窮鼠猫を嚙む」とはどういう意味かご存じでしょうか?
読み:きゅうそねこをかむ
バンドの名前だっけ?
似てるけど違いますね。
じゃあ映画のタイトルだったっけ?
それも違うんな。
本家のことわざが分からなくて、それに似た名前をよく思い出せますね。
えへへ、みーたむに褒められた!
それも違うんな。
「窮鼠猫を嚙む」の意味
「窮鼠猫を嚙む」とは
追いつめられた鼠が猫にかみつくように、弱い者も追いつめられると強い者に反撃することがある。
と言う意味で使われていることわざです。
「窮」とは
①きわめる。きわまる。つきつめる。
②行きづまる。身動きできない。苦しむ。
と言う意味の言葉です。
「窮鼠」とは「身動きができないネズミ」、つまり「猫に追い詰められたネズミ」を表しています。
つまり、「窮地に追いつめられると、弱い者でも強い者に反撃することがある」という意味をネズミと猫で表したことわざです。
そして、この言葉には「弱いものを侮ってはいけない」「追い詰めすぎてはいけない」という二つの意味があると言われています。
ふーん、けど、二つの意味って普通のことだよね~。
まぁそうですね。
でもやっちゃうんだよ、人間だもの。
「窮鼠猫を嚙む」の由来
「窮鼠猫を嚙む」は、中国・前漢時代に桓寛がまとめた書物である「塩鉄論(えんてつろん)」に由来しています。
前漢の始元6年(紀元前81年)に当時の朝廷で開かれた塩や鉄の専売制などを巡る討論会(塩鉄会議)の記録を、後日に桓寛が60篇にまとめた著作。
この「塩鉄論」のなかに、「死すれば再びは生きず、窮鼠も狸を噛む」という記述が残されています。
これは、「死んだら生き返ることができないので、窮地に立たされた鼠でも猫を噛もうとする」と訳されます。
原文では「狸(たぬき)」と書かれていますが、昔の中国では「狸」と書いて「猫」を指すので、「窮鼠猫を噛む」と同じ意味を持ちます。
その後、「狸」は「猫」に変換され、現在の「窮鼠猫を噛む」として伝わっています。
た…狸と書いて猫だと!?たぬきをバカにしとるんかな?
まぁまぁ、「狸」は野猫のことだったらしいですし、たぬきがネズミに噛まれないんだからいいんじゃないですか?
まぁ、それもそうか。
え、それでいいの?
類語
「窮鼠猫を嚙む」の類語を紹介します。
「窮寇は追うことなかれ」(きゅうこうはおうことなかれ)
窮地に立った敵は、必死に抵抗してきて、思わぬ損害をうけるので、追いつめるな。
これは孫氏の兵法の一節で、名言の一つです。
孫氏?ソフトバンクの?
まじでか。
孫氏(そんし)
紀元前500年ごろの中国春秋時代の軍事思想家孫武の作とされる兵法書。武経七書の一つ。古今東西の軍事理論書のうち、最も著名なものの一つである。
まとめ
「窮鼠猫を嚙む」とは「追いつめられた鼠が猫にかみつくように、弱い者も追いつめられると強い者に反撃することがある。」という意味のことわざである。
この言葉には「弱いものを侮ってはいけない」「追い詰めすぎてはいけない」という二つの意味があると言われている。
中国・前漢時代に桓寛がまとめた書物である「塩鉄論(えんてつろん)」の中の「死すれば再びは生きず、窮鼠も狸を噛む」という記述に由来している。
みーたむはよく私をバカにするけどさぁ、あんまり侮っていると危ないよ!
ネズミあーたむが私に嚙みつけると思っているんですか?
…あるかもしれないじゃん。
では追い詰めすぎないように念のため気を付けておきますよ。
たぬき…。