窮鼠猫を噛む
2021年10月20日

窮鼠猫を嚙む とは?

By 座敷あらし

「窮鼠猫を嚙む」の意味

「窮鼠猫を嚙む」とはどういう意味かご存じでしょうか?

読み:きゅうそねこをかむ

バンドの名前だっけ?

似てるけど違いますね。

じゃあ映画のタイトルだったっけ?

それも違うんな。

本家のことわざが分からなくて、それに似た名前をよく思い出せますね。

えへへ、みーたむに褒められた!

それも違うんな。

「窮鼠猫を嚙む」の意味

「窮鼠猫を嚙む」とは

追いつめられた鼠が猫にかみつくように、弱い者も追いつめられると強い者に反撃することがある。

と言う意味で使われていることわざです。

「窮」とは

①きわめる。きわまる。つきつめる。
②行きづまる。身動きできない。苦しむ。

と言う意味の言葉です。

「窮鼠」とは「身動きができないネズミ」、つまり「猫に追い詰められたネズミ」を表しています。

つまり、「窮地に追いつめられると、弱い者でも強い者に反撃することがある」という意味をネズミと猫で表したことわざです。

そして、この言葉には「弱いものを侮ってはいけない」「追い詰めすぎてはいけない」という二つの意味があると言われています。

ふーん、けど、二つの意味って普通のことだよね~。

まぁそうですね。

でもやっちゃうんだよ、人間だもの。

「窮鼠猫を嚙む」の由来

「窮鼠猫を嚙む」は、中国・前漢時代に桓寛がまとめた書物である「塩鉄論(えんてつろん)」に由来しています。

前漢の始元6年(紀元前81年)に当時の朝廷で開かれた塩や鉄の専売制などを巡る討論会(塩鉄会議)の記録を、後日に桓寛が60篇にまとめた著作。

この「塩鉄論」のなかに、「死すれば再びは生きず、窮鼠も狸を噛む」という記述が残されています。

これは、「死んだら生き返ることができないので、窮地に立たされた鼠でも猫を噛もうとする」と訳されます。

原文では「狸(たぬき)」と書かれていますが、昔の中国では「狸」と書いて「猫」を指すので、「窮鼠猫を噛む」と同じ意味を持ちます。

その後、「狸」は「猫」に変換され、現在の「窮鼠猫を噛む」として伝わっています。

た…狸と書いて猫だと!?たぬきをバカにしとるんかな?

まぁまぁ、「狸」は野猫のことだったらしいですし、たぬきがネズミに噛まれないんだからいいんじゃないですか?

まぁ、それもそうか。

え、それでいいの?

類語

「窮鼠猫を嚙む」の類語を紹介します。

「窮寇は追うことなかれ」(きゅうこうはおうことなかれ)

窮地に立った敵は、必死に抵抗してきて、思わぬ損害をうけるので、追いつめるな。

これは孫氏の兵法の一節で、名言の一つです。

孫氏?ソフトバンクの?

まじでか。

孫氏(そんし)
紀元前500年ごろの中国春秋時代の軍事思想家孫武の作とされる兵法書。武経七書の一つ。古今東西の軍事理論書のうち、最も著名なものの一つである。

まとめ

「窮鼠猫を嚙む」とは「追いつめられた鼠が猫にかみつくように、弱い者も追いつめられると強い者に反撃することがある。」という意味のことわざである。

この言葉には「弱いものを侮ってはいけない」「追い詰めすぎてはいけない」という二つの意味があると言われている。

中国・前漢時代に桓寛がまとめた書物である「塩鉄論(えんてつろん)」の中の「死すれば再びは生きず、窮鼠も狸を噛む」という記述に由来している。

みーたむはよく私をバカにするけどさぁ、あんまり侮っていると危ないよ!

ネズミあーたむが私に嚙みつけると思っているんですか?

…あるかもしれないじゃん。

では追い詰めすぎないように念のため気を付けておきますよ。

たぬき…。