左団扇 とは?
「左団扇」の意味
「左団扇」とはどういう意味かご存じでしょうか?
読み:ひだりうちわ
左団扇の生活っていいんな。
憧れの左団扇生活、良いですね。
なんで?やってあげようか?
じゃあぜひお願いします。意味を知らなかったとかは無しですよ。
え?
「左団扇」の意味
「左団扇」とは
利き手でない左手でゆうゆうとうちわを使うこと。転じて、安楽に暮らすこと。ひだりおうぎ。
という意味の言葉です。
主に、「気楽で余裕がある暮らしぶり」を例える際によく使われています。
では私は優雅に暮らすので今後の生活費はお願いしますね。
うちの老後もよろしく頼むんよ!
え?うちわで扇ぐって意味じゃなかったの?無理無理!
「左団扇」の由来
「左団扇」の由来は諸説ありますが、利き手が右手である人が前提とされていることが多いです。
本来、団扇をあおぐのであれば利き手の右手で行うでしょう。
ですがそれを利き手ではない左手で団扇をゆっくりあおぐのは、ゆったりとした生活を送っているようにみえます。
また、右手で何かをすることは働くことも意味しますが、その右手を使うまでもないということで、あくせく働く必要がないということも表しています。
また、自分で団扇を使わなくても、左側からあおいでくれる専用の使用人が雇えるほどの裕福な生活をしているという説や、家来や仕える者などが左側から団扇を扇いでいたからという説もあります。
右手であおいだ方が力が入るから涼しいはずなのに、わざわざ左手であおぐのって、確かに優雅に見えるね。
もしかしたら、右手でなにか作業しつつ左手であおいでいるかもしれんけどね。
そうですね、右手が何をしているかは分かりませんしね。もしそうなら優雅とは程遠いですね。
大変そうだよ~!誰かエアコンか扇風機つけてあげてほしい。
団扇の由来
そういえば、うちわってなんで「団扇」って書くんだろうね?知らなかったら読めないよ~。
うちも知らんのな。なんでだろう?
というわけで、「団扇」の由来についても調べてみようと思います。
「団扇」の由来も諸説あるようです。
一般的に、古代中国の記録や古代エジプトの壁画にみることができる、長い柄のついた「翳(さしば)」が原型だと言われています。
【翳】(さしば)
貴人の外出の際、従者がさしかざして、その貴人の顔を隠す長柄の団扇。
ハエや蚊など払う場合や、災いを打ちはらうという役目もあった小型の翳を「打つ翳(は)」と呼んでいました。
それが「打ち羽」となり、更に「うちわ」に変化したと言われています。
団扇という漢字は、もともと中国で使用されていた中国語です。
「団」は中国語で丸いという意味があります。
「扇」は観音開きの戸が羽のように開閉する様を表していて、それによって風が起こることに由来しているという説があり、中国では「団扇」と呼ばれていました。
はじめは「打ち羽」や「打羽」という漢字が使われていましたが、次第に中国語の「団扇」を日本でも使用するようになり、現在でも変わらず使用されています。
「翳」ってなに?漢字難しすぎでしょ!
【翳】
①きぬがさ。羽毛で飾った絹ばりの傘。
②かざし。舞うときに持つ羽飾り。
③かざす。おおう。
④かげる。かげ。かげり。くもり。
⑤かすむ。目がはっきり見えなくなる。
読み方としては、音読みは「エイ」、訓読みは「かざす・ かざし・ かげる・ かげり・ かげ・ くもり・ かすむ」などがあるようですね。
それにしても、うちわって、虫を追い払うものだったとは知らんかったんよ。
ウチ、うちわコレクターなのに!
うちわコレクター?
まとめ
「左団扇」とは「利き手でない左手でゆうゆうとうちわを使うこと。転じて、安楽に暮らすこと。ひだりおうぎ。」という意味の言葉である。
利き手ではない左手で団扇をゆっくりあおぐのは、ゆったりとした生活を送っているようにみえるからなど、由来は諸説ある。
ハエや蚊や、災いを打ちはらうという役目もあった「打つ翳(は)」が変化し、「団扇」になった。
そういえば、「ひだりうちわ」って名前のうちわが売られてるんな。
ギャグ商品ですか?
ううん、バッグに入るくらいコンパクトなサイズの普通のうちわなんよ!
小さいの可愛い~!
切手を貼ったら郵送もできるらしいんよ!いいな、欲しいな!
…送りませんよ?