手塩にかける
2021年8月10日

手塩にかける とは?

By 座敷あらし

「手塩にかける」の意味

「手塩にかける」とはどういう意味かご存じでしょうか?

読み:てしおにかける

文字通り、手に塩をかけるってことでしょ!

文字通り?

「手、塩にかける」って言ってるし!

塩にかけるってなんですか?それなら「塩手にかける」じゃないとだめでしょう。

…あれ!?おかしい!

おかしいのはあーたむの頭なんな。

「手塩にかける」の意味

「手塩にかける」とは

みずからいろいろと世話をして大切に育てる。

という意味で使われている言葉です。

きめ細やかに世話をするという意味もありますが、他人任せにせずに自ら大切に世話をする、というような意味があります。

何を育てるときに使うの?

色々ありますよ。子供はもちろん、部下、弟子などの人間や、草花や野菜などの植物にも使いますよ。

そういえば、手塩「を」かける、と使う人もいるそうだけど、それは誤用なんな。

手塩「に」かける、が正解だね!

「手間をかける」と混合しているのかもしれませんね。

【手間をかける】(てまをかける)
①時間や工程を多くとって丁寧に作りこむこと。
②相手に面倒や骨折りをさせること。

「手塩にかける」の由来

「手塩」は室町時代に使われ始めた言葉で、もともと清めの塩として、膳の不浄を祓うために小皿に盛って添えられた塩を指しました。

そののち江戸時代には、食膳に添えられた少量の塩を「手塩」と呼ぶようになりました。

食膳に添えられた少量の塩である「手塩」は、味の塩加減を自分で整えるためのものです。

その「手塩」を使って料理を自分好みの味付けにしていたことが由来となり、「自ら面倒を見ること」を「手塩にかける」と言うようになりました。

なんで塩で調整していたんだろうね?醤油とか使えばいいのに~。

現代のような様々な調味料はまだ存在していなかったので、料理のほとんどは塩で行われていたそうですよ。

塩だけとか無理なんよ!現代で本当に良かったん!

使い方

それでは使い方を見てみましょう。

ウチが手塩にかけて育ててた、たい焼きの木が枯れてしまったんよ…。

それは悲しいねぇ。

いやいや、おかしいでしょう!なんですかそれ?

夢の中で大事に育ててたんだけど、枯れてしまったんな。

なんだ、夢の話ですか。

あったりまえじゃん!たい焼きの木なんてこの世にあるわけないのにみーたむは何を言ってるの~?うける~!

まとめ

「手塩にかける」とは「みずからいろいろと世話をして大切に育てる。」という意味で使われている言葉である。

「手塩」は清めの塩として、膳の不浄を祓うために小皿に盛って添えられた塩を指していた。

その後、食膳に添えられた少量の塩を「手塩」と呼ぶようになり、「手塩」を使って料理を自分好みの味付けにしていたことが由来となり、「自ら面倒を見ること」を「手塩にかける」と言うようになった。

「手塩をかける」と使われることがあるが、誤用である。

塩キャラメル味のたい焼きがありますが食べますか?

食べるん!

わーい!食べる~!

あーたむの分はありませんよ。

なんで!?

私が怒ってないとでもお思いですか?