手塩にかける とは?
「手塩にかける」の意味
「手塩にかける」とはどういう意味かご存じでしょうか?
読み:てしおにかける
文字通り、手に塩をかけるってことでしょ!
文字通り?
「手、塩にかける」って言ってるし!
塩にかけるってなんですか?それなら「塩手にかける」じゃないとだめでしょう。
…あれ!?おかしい!
おかしいのはあーたむの頭なんな。
「手塩にかける」の意味
「手塩にかける」とは
みずからいろいろと世話をして大切に育てる。
という意味で使われている言葉です。
きめ細やかに世話をするという意味もありますが、他人任せにせずに自ら大切に世話をする、というような意味があります。
何を育てるときに使うの?
色々ありますよ。子供はもちろん、部下、弟子などの人間や、草花や野菜などの植物にも使いますよ。
そういえば、手塩「を」かける、と使う人もいるそうだけど、それは誤用なんな。
手塩「に」かける、が正解だね!
「手間をかける」と混合しているのかもしれませんね。
【手間をかける】(てまをかける)
①時間や工程を多くとって丁寧に作りこむこと。
②相手に面倒や骨折りをさせること。
「手塩にかける」の由来
「手塩」は室町時代に使われ始めた言葉で、もともと清めの塩として、膳の不浄を祓うために小皿に盛って添えられた塩を指しました。
そののち江戸時代には、食膳に添えられた少量の塩を「手塩」と呼ぶようになりました。
食膳に添えられた少量の塩である「手塩」は、味の塩加減を自分で整えるためのものです。
その「手塩」を使って料理を自分好みの味付けにしていたことが由来となり、「自ら面倒を見ること」を「手塩にかける」と言うようになりました。
なんで塩で調整していたんだろうね?醤油とか使えばいいのに~。
現代のような様々な調味料はまだ存在していなかったので、料理のほとんどは塩で行われていたそうですよ。
塩だけとか無理なんよ!現代で本当に良かったん!
使い方
それでは使い方を見てみましょう。
ウチが手塩にかけて育ててた、たい焼きの木が枯れてしまったんよ…。
それは悲しいねぇ。
いやいや、おかしいでしょう!なんですかそれ?
夢の中で大事に育ててたんだけど、枯れてしまったんな。
なんだ、夢の話ですか。
あったりまえじゃん!たい焼きの木なんてこの世にあるわけないのにみーたむは何を言ってるの~?うける~!
まとめ
「手塩にかける」とは「みずからいろいろと世話をして大切に育てる。」という意味で使われている言葉である。
「手塩」は清めの塩として、膳の不浄を祓うために小皿に盛って添えられた塩を指していた。
その後、食膳に添えられた少量の塩を「手塩」と呼ぶようになり、「手塩」を使って料理を自分好みの味付けにしていたことが由来となり、「自ら面倒を見ること」を「手塩にかける」と言うようになった。
「手塩をかける」と使われることがあるが、誤用である。
塩キャラメル味のたい焼きがありますが食べますか?
食べるん!
わーい!食べる~!
あーたむの分はありませんよ。
なんで!?
私が怒ってないとでもお思いですか?