二つ返事
2021年7月27日

二つ返事 とは?

By 座敷あらし

「二つ返事」の意味

「二つ返事」とはどういう意味かご存じでしょうか?

読み:ふたつへんじ

はいはい。

「はい」は一回!ってやつ?家でよく言われるよねぇ。

それはあーたむだけでしょ。

「二つ返事」の意味

「二つ返事」とは

①「はい」を二つ重ねて返事をすること。
②気持ちよく、すぐに承諾すること。

という意味で使われている言葉です。

主に②の意味で使われており、「躊躇することなく、素早く返事すること」「ためらわずすぐに承知すること」という意味で使われています。

「はいはい」というようにしぶしぶ承諾するのではなく、「はい、かしこまりました!」「はい、引き受けます!」というように、すぐに快く承諾するという意味で使う言葉です。

「二つ返事で引き受ける」という形で使われます。

「はい、かしこまりました!」「はい、引き受けます!」なんて使うかな~?

大人になって働きだしたら、あーたむも使うんじゃないですか?

たとえ出来そうになくてもそう答えるのがブラック企業の社員たちよ。

働くのって大変だね~。

「一つ返事」とは?

それでは「一つ返事」という言葉は聞いたことがあるでしょうか?

知らないよ~。

「二つ返事」より「一つ返事」の方がよく知っているという人もいるかもしれません。

また、たとえ知らなくても、「二つ返事」に似た言葉のように感じるかもしれません。

ですが、「一つ返事」という言葉は「二つ返事」の誤用であり、日本には存在しないのです。

存在しないんかい!

わざわざこんな段落作ったってことは「一つ返事」って言葉が浸透してんの?知らんかった。

いつもの調査結果が出ているみたいですよ。

誤用の定着率

平成23年度の「国語に関する世論調査」で、「快く承諾すること」という意味の言葉を使うとき、「一つ返事」「二つ返事」のどちらの言い方を使うかを尋ねたところ、

本来の意味の「二つ返事」で使う人は42.9パーセント、

本来の意味ではない「一つ返事」で使う人は46.4パーセントという結果が出ています。

20代から40代では本来の意味である「二つ返事」を選んだ人が多かったですが、50代以上は本来の意味ではない「一つ返事」を選んだ人が多かったようです。

若い人の方が正しいの選んでるって珍しいね~!

50代以上は「『はい』は一回!」って言われてきた世代だからなんかな?

そうですね。返事を2回重ねるのはおかしいと思っているからかもしれませんね。

そういえば10代も「一つ返事」が多かったの?

そのようですね。とはいえ僅差ですが。それより「どちらも使わない」を選んだ人がどの世代よりも多かったことが気になります。

数十年後には「二つ返事」って言葉すら聞かなくなりそうなんな。

使い方

「二つ返事」は「二つ返事で引き受ける」という形で使います。

今から頼みごとをするから二つ返事で引き受けてくれない?

え、嫌ですけど?

そんなぁ~!明日提出期限なの忘れてたの!お願いだから~!座敷あらしもお願い!

ぐぅ~ぐぅ~。

狸寝入りしないで助けてよ~!

まとめ

「二つ返事」とは「『はい』を二つ重ねて返事をすること。」「 気持ちよく、すぐに承諾すること。」という意味の言葉であり、しぶしぶ承諾するのではなく、「躊躇することなく、素早く返事すること」という意味でよく使われている。

「一つ返事」という言葉も定着しているが、「二つ返事」の誤用である。

貸し一つってことでお願いだよ~!

仕方ないですね、貸し二つならいいですよ。

ありがとうございます~!

ぐぅ~ぐぅ~。

あれ?狸寝入りじゃなくて普通に寝てる?