青二才の由来とは?
「青二才」の由来
「青二才」という言葉を知っている人は多いでしょう。
意味も知っているという人も多いでしょうし、もし知らなくてもなんとなく想像が付きやすい言葉ではあると思います。
ですが、なぜ「青二才」と言うようになったのかご存じでしょうか?
今回は「青二才」の由来について調べてみたいと思います。
読み:あおにさい
赤鬼が可哀相だよねぇ、赤鬼もちゃんといれてあげて~!
赤鬼?突然どうしたん?
だって「青鬼祭」でしょ?赤鬼も祝ってあげてほしいなぁって思って。
なるほど…と言って良いのか分かりませんが。
とにかく、あーたむの頭がおかしくなったわけじゃなくて良かったです。
みーたむは一体何を言ってるの?
それはこっちのセリフなんな。
「青二才」の意味
「青二才」とは
経験の浅い年若い男。あざけりや謙遜の気持ちを込めていう。
という意味で使われている言葉です。
相手をあざけたりと、罵るときに使うことが多いです。
また、相手を叱咤激励するときや、自分のことを謙遜して言うときにも使います。
意味のところにも記してあるように、「青二才」は男性に対してのみ使われる言葉です。
女性に対しては使えません。
「あざける」ってなに?悪口?
【嘲る】(あざける)
①ばかにして悪く言ったり笑ったりする。
②風月に心ひかれて声を上げて詩歌を吟じる。
「青二才」を使っていいのは男性だけかぁ、女性に対して使うには何があるんかな?
うーん、若造や小娘でしょうか?
「青二才」の由来
「青二才」の由来は「青」と「二才」に分けて考えます。
接頭語の「青」は名詞や形容詞に付いて、未熟なこと、若いこと、などを表します。
青春、青臭い、青侍、青梅、というように、まだ若くて未熟なときに使います。
「ケツが青い」も同じだね!
そうですけれど、せめて「尻の青い」にしましょうよ。
ケツはダメ?
今度は「二才」について見ていきましょう。
「二才」については諸説あるのでご説明します。
出世魚説
まずひとつは魚の呼び名の説です。
【出世魚】(しゅっせうお)
成長するに従って、名前が変わる魚。ボラ、スズキ、ブリなどの類をいう。
たとえば、ボラは、オボコ⇒スバシリ⇒イナ⇒ボラ⇒トドと呼び名が変わります。
出世魚が出世前の稚魚のころを、「二才魚」ということがあります。
つまり、出世前の経験が浅くて未熟な魚から「青二才」という言葉が生まれたそうです。
トド…。
え!?あのアザラシみたいなトドって元々は魚なの?
そんなわけないでしょ!
日本の古語「新背(にいせ)」説
かつて日本では、夫や兄弟、恋人など自分の親しい男性を「背(せ)」と呼び、親しい女性のことは「妹(いも)」と呼んでいました。
この背に「新」をつけると「新背(にいせ)」と言い、青年のことを表していました。
この「新背(にいせ)」が転じて「にさい」へと変わり、「二才」の漢字をあてたそうです。
「イモ」に「セ」?面白いね~。
夫婦や、姉と弟、兄と妹のことを「妹背(いもせ)」と呼んでいたそうですよ。
中国語説
中国では幼いという事を「仔」という漢字で表します。
中国の南部地方で「仔」は「ツァイ」と発音します。
この「ツァイ」の前に「乳」という漢字を付け加えて「乳仔(ニュウツァイ)」とすると、「乳くさい幼子」という意味になり、幼児のことを表します。
この「乳仔(ニュウツァイ)」という言葉が日本に伝わって「ニサイ」へと変わり、「二才」という字があてられたそうです。
未熟すぎて幼子同然ってことなんな。
まとめ
「青二才」とは「経験の浅い年若い男。あざけりや謙遜の気持ちを込めていう。」という意味で使われている言葉である。
相手をあざけたり叱咤激励するときや、自分のことを謙遜して言うときに使う。
男性に対してのみ使われる言葉であり、女性に対しては使えない。
「青二才」の由来は「青」と「二才」に分けて考えられ、「青は」未熟なこと、若いことを表す。
「二才」については「出世魚説」、「日本の古語説」「中国語説」など諸説ある。
青二才っておじいちゃんとかおじさんしか使ってないイメージなんな。
あざけたり叱咤激励するのに使うなら、そのくらいの年齢の人しか使わないでしょうね。
ねぇねぇ、結局、赤鬼祭はないの?
ないです!それに青鬼祭もないです!
残念~。