焼きが回る とは?
「焼きが回る」の意味
「焼きが回る」とはどういう意味かご存じでしょうか?
読み:やきがまわる
死にそうなときに使うんじゃない?
え?焼きが毒だとでも思ってます?
いやいや、敵に追い詰められたときに「俺もヤキが回ったぜ」みたいに言うよね?
あぁ~、確かにそれは使うんな。
それはそうですが、「焼きが回る」=「死ぬ間際」発言はちょっと危ないのでやめてください。
ん、なんで?
「焼きが回る」の意味
「焼きが回る」とは
①焼き入れの際の火が行き渡りすぎて、かえって刃物の切れ味が悪くなる。
②頭の働きや腕前が落ちる。年をとるなどして能力が鈍る。
という意味で使われている言葉です。
主に②の意味として使われています。
つまり、先ほどの敵に追い詰められたという設定で使うなら、『年を取るなどして能力が落ちたことにより窮地に陥った』時に使うといった感じですね。
なるほど~!
まぁ、実際はもともと能力が高かったわけじゃないのに、「焼きが回った」と嘘をつく人もいるだろうけどね~。
「焼きが回る」の由来
「焼きが回る」は刀鍛冶に由来しています。
「焼きが回る」の「焼き」とは刃物を作る際に行う「焼き入れ」のことです。
刀は焼き入れをすることで硬く丈夫になり、切れ味も良くなります。
ですが、焼き入れの時に火が回りすぎるとかえって切れ味が鈍くなるそうです。
そのことから火が回りすぎてしまうことを「焼きが回る」と言うようになり、転じて、年をとるなどして能力が鈍ることを「焼きが回る」と言うようになりました。
「ヤキを入れる」って刀の「焼き入れ」のことだったんな~。
【焼きを入れる】(やきをいれる)
① 刀の刃を焼き、水で冷やして堅く鍛える。
②ゆるんだ気持ちを引き締めさせる。また、制裁や拷問を加える。
「焼きを入れる」って初めて聞いたよ!制裁や拷問って怖いねぇ。
うわー怖いですねぇ、そんな言葉知らなかったです。
嘘だよ!みーたむは絶対に知ってるよ!
ヤンキーじゃないので知らないです。
ウチもヤンキーじゃないんよ!
使い方
「年を取るなどして昔と比べて思考力や腕前が落ちる」という意味ですので、「若いときは得意だったことが、年を取るなどして昔ほど上手くできなくなった」ときに使うことが多いです。
「年を取る」ということで、「高齢」という意味でよく使われる言葉ではありますが、高齢でなくても、子供の時にはできていたが大人になってからできなくなったという時にも使うことができます。
それでは使い方を見てみましょう。
逆上がりってできますか?
小学生の時は得意だったし出来ると思うよ~!
あ、あぁー、逆上がり?焼きが回ったし、もう出来ないかなぁ、うん。
ん?子供の時は出来てたんですか?
補助板があればなんとかギリギリできてたん…。
まとめ
「焼きが回る」とは「焼き入れの際の火が行き渡りすぎて、かえって刃物の切れ味が悪くなる。」「頭の働きや腕前が落ちる。年をとるなどして能力が鈍る。」という意味の言葉であり、刀鍛冶の焼き入れに由来している。
火が回りすぎてしまうことを「焼きが回る」と言うようになり、転じて、年をとるなどして能力が鈍ることを「焼きが回る」と言うようになった。
じゃあ縄跳びの二重跳びはできますか?
もちろん!三重跳びもできるよ~!
二重跳びは得意だったからできると思うんよ!けど最近は腰が痛いから危ないかなぁ…。
見事に焼きが回ってますね、可哀相に。