会稽の恥 とは?
「会稽の恥」の意味
「会稽の恥」とはどういう意味かご存じでしょうか?
読み:かいけいのはじ
かいけいの恥…レジでお金足りなかったのかな?
デートの時に「カードで」とかっこよく言ったのにカード停止してて使えなかったとか?
それは恥ずかしすぎる!
たしかに恥ずかしいですけれど、分かってボケてますよね?
え?かいけいってレジのことだよね?
「会稽の恥」の意味
「会稽の恥」とは
敗戦の恥辱。以前に受けたひどい恥。
という意味を表す故事成語です。
他人から受けるひどい恥辱であり、「会稽」と省略することもあります。
「会稽の恥をすすぐ」というように使います。
「会稽」とは
①「会稽山」の略
②「会稽の恥」の略
という意味を表し、「会稽の恥をすすぐ」だと「あだ討ち。仕返し。復讐」という意味になります。
「恥」はその言葉の通り
①恥じること。自分の欠点・失敗などを恥ずかしく思うこと。
②それによって名誉や面目が損なわれる行為・事柄。
という意味を表す言葉です。
ふーん、戦国武将が叫んでそうな言葉だね~。
なんと!珍しく鋭いですね。
「会稽の恥」の由来
「会稽の恥」は史記の「越王勾踐世家」に由来しています。
【史記】(しき)
中国前漢の武帝の時代に、司馬遷によって編纂された中国の歴史書である。
呉王闔閭(こうりょ)は、越の王の子どもである勾践(こうせん)に返り討ちにあって敗れ、自らも負傷し、まもなくその傷がもとで病死しました。
その際、子どもである夫差(ふさ)に「必ず仇を取るように」と言い残し、「三年以内に必ず」と答えました。
夫差(ふさ)はその言葉通り国の軍備を充実させていきました。
三年の間、夫差(ふさ)が兵を鍛えて復讐に備えているという報せは勾践(こうせん)の耳にも届き、やられる前に呉を討とうと兵を挙げました。
ですが鍛え上げた呉軍の前に惨敗し、会稽山に逃げ込みましたが取り囲まれ、勾践(こうせん)は降伏し、夫差(ふさ)によって様々な屈辱を与えられました。
このとき勾践(こうせん)が受けたような恥辱を「会稽の恥」というようになりました。
その後、勾践(こうせん)は努力を重ねて、とうとう呉を滅ぼし、覇者となりました。
まぁ、「臥薪嘗胆」の話と同じですね。
通りで聞き覚えがあると思ったんよ。
勾践(こうせん)が屈辱を与えられていた時に動物の苦い胆(きも)を嘗めてたんな。
会稽の恥から、呉を滅ぼし覇者となることで「会稽の恥をすすぐ」と言われるようになったんですね。
【雪ぐ】(そそぐ)
①水で汚れを洗い落とす。すすぐ。
②恥や汚名を新たな名誉を得ることによって消す。すすぐ。
「会稽の恥」の「会稽」って山の名前だったんだね~。
【会稽山】(かいけいざん)
中国浙江 (せっこう) 省の紹興の南方にある山。春秋時代、越王勾践 (こうせん) が呉王夫差 (ふさ) に敗れた地。会稽。→会稽の恥
山の名前調べてこれが出てくると勾践 (こうせん) がちょっと可哀相になるんな。
まとめ
「会稽の恥」とは「敗戦の恥辱。以前に受けたひどい恥。」という意味の故事成語である。
また、その恨みを晴らすことを、「会稽の恥をすすぐ」という。
史記の「越王勾踐世家」に由来しており、「臥薪嘗胆」も同じ故事から生まれた言葉である。
それにしても「臥薪嘗胆」の故事とかよく覚えてたよね~。私覚えてないよ!
あーたむとは違いますからね。
しょぼーん。
会稽の恥をすすげたらいいね。
そうだねぇ~って、私、そんなにひどい辱めを受けてたの?