「予想だにしない」の「だに」とは?
「だに」の意味
「予想だにしない」「微動だにしない」というような言葉を何気なく使ったり聞いていると思います。
ですが、「だに」とはいったい何なんでしょうか?調べてみましょう。
ダニ?ダニは嫌だね~。
ダニダニ~。
言うとは思っていましたが、そのダニではないです。
梅雨から夏にかけてダニのシーズンだから要注意なんな!
「予想だにしない」の意味
ではまず、「予想だにしない」の意味から見ていきましょう。
「予想だにしない」とは
想像がつかないほど程度が甚だしいさまを意味する表現。あるいは、予想をはるかに超える状態を意味する。
という意味で使われている言葉です。
そのままの意味なんな。
じゃあ「だに」ってなに?
「だに」の意味
「だに」とは副助詞の言葉で、
①仮定・意志・願望・命令などの表現を下に伴って、取り上げた事柄が最小限であることを強く示す。せめて…だけでも。
②軽い事柄をあげて他のより重い事柄のあることを類推させる意を表す。…さえも。…でさえ。…だって。
という意味があり、名詞、活用語の連体形・連用形、副詞、助詞に付く言葉です。
つまり、強調するために使われているだけで、大きな意味があるわけではないようです。
また、「すら」や「さえ」と置き換えることができる言葉です。
だに、すら、さえ…なんか聞き覚えがあるんな。
そうかな?勘違いじゃない?
また適当なことを。これは古文ですよ。
はい、そうです。「だに」は古文からきています。
古文に出てくる「だに」と「すら」は「~さえ」と訳しますが、「さえ」は「~までも」と訳します。
そしてそれが現代でも残って使われているということのようです。
まさか本当に「だに」だったとは…!
どういうこと?
「予想だ/に/しない」って分けるんだと思ってたんだよ。違ってたのか~。
そういう勘違いしている人も多いらしいので大丈夫ですよ。
でも「だに」の意味は?って最初から言われてたよ?
引っかけ問題かなぁと思ってたんだよ~残念。
使い方
それでは使い方を見てみましょう。
絶対引っかけ問題だと思っていたのに!予想だにしていなかったよ~。
あーたむだけが正解するとか、考えるだに恐ろしい事態ですね。
そんなことより、さっきお昼ごはん食べただにもうお腹が空いてきたんよ。
それは連語の「だに」ですね。「~なのに」って逆接的な接続を表す言葉ですね。
おぉ、さすがみーたむ!詳しすぎるん!
まとめ
「予想だにしない」などの「だに」とは、強調するために使われており、「すら」や「さえ」と置き換えることができる言葉である。
「予想だ/に/しない」と区切るのは間違いであり、正しくは「予想/だに/しない」と区切る。
方言で「だに」って使うこともあるらしいんな。
可愛い!いいなぁ~!
岡山とはえらい違いですね。
ダニダニ~。