青天の霹靂
2021年7月2日

青天の霹靂 とは?

By 座敷あらし

「青天の霹靂」の意味

「青天の霹靂」とはどういう意味かご存じでしょうか?

読み:せいてんのへきれき

え~?こんな難しそうな漢字の言葉なんて使わないから、みんなも知らないよね?

いえ、知ってますけど?

難しそうな漢字のわりには認知度が高めの言葉だと思うんよ。

裏切られた…!

「青天の霹靂」の意味

「青天の霹靂」とは

急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。

という意味で使われている言葉です。

「青天」は言葉の通り

晴れ渡った青空。蒼天 (そうてん) 。晴天。

という意味であり、「霹靂」は

①かみなり。いかずち。雷鳴。
②雷が激しく鳴ること。落雷すること。また、大きな音が響き渡ること。

という意味があります。

青く晴れ渡った空に突然激しい雷鳴が起こることから、「予期しない突然の出来事や事件が起こる」ことを「青天の霹靂」いいます。

晴れた空という意味ですので「晴天」と間違いやすいですが、「青天」が正しい言葉です。

青天と晴天?どっちでもいいんじゃない?

ダメですよ!と言いたいところですが、大抵の辞書では「晴天」は誤りだと言われていますが、一部の辞書では「晴天」でも良いと書かれていることもあるんですよね。

これが時代の変化ってものよ~。

「青天の霹靂」の由来

「青天の霹靂」は、中国南宋の有名な詩人「陸游(りくゆう)」の『九月四日鶏未鳴起作(九月四日鶏未だ鳴かず起きて作る)』という詩の中の、「青天に霹靂を飛ばす」という一節が由来だと言われています。

【陸游】(りくゆう)
南宋の政治家・詩人。字は務観。号は放翁。通常は「陸放翁」の名で呼ばれる。南宋の代表的詩人で、范成大・尤袤・楊万里とともに南宋四大家のひとり。とくに范成大とは「范陸」と並称された。現存する詩は約9200首を数える。中国の大詩人の中で、最も多作である。その詩風には、愛国的な詩と閑適の日々を詠じた詩の二つの側面がある。強硬な対金主戦論者であり、それを直言するので官界では不遇であったが、そのことが独特の詩風を生んだ。

陸游が病気で寝込んでいた際に、突然起き上がり、勢いよく筆を走らせた様子を雷に例えてできた言葉です。

そのため、本来は筆勢の激しさを表した言葉でもあります。

病気で寝てたのに突然起きて執筆って、よほど良いネタ思いついたんでしょうね。

心配して看病してた人たちの方がビックリするよね~。

「青天に霹靂を飛ばす」が由来なら、やっぱり「晴天」ではなく「青天」でないとだめだね。

手のひら返しが半端ない!

使い方

「青天の霹靂」は、思いがけず突然に起こる出来事や事件、予想外の出来事に驚いた時に使います。

その内容は、ポジティブなものでもネガティブなものでも、どちらでも使うことができます。

それでは使い方を見てみましょう。

今年の上半期で一番驚いたことは、あの女優さんと俳優さんが結婚したことでしょうか。

まさに青天の霹靂なんな!お似合いで良いニュースだったん!

青天の霹靂だったね…かなりショックうけたよ…。

そんなにあの俳優さん好きでしたっけ?

ううん、好きなのは女優さんのほう。勝手に私のお姉ちゃんみたいに思ってたからショックで…。

え?

類語

類語をいくつかご紹介します。

「寝耳に水」(ねみみにみず)

不意の出来事や知らせに驚くことのたとえ。

「藪から棒」(やぶからぼう)

突然に物事を行うさま。だしぬけ。唐突。

藪から棒は前に一回見たんな。

そうだっけ?

まとめ

「青天の霹靂」とは「急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。」という意味の言葉である。

「青天」は青空、「霹靂」は雷という意味があり、中国南宋の有名な詩人「陸游(りくゆう)」の『九月四日鶏未鳴起作(九月四日鶏未だ鳴かず起きて作る)』という詩の中の、「青天に霹靂を飛ばす」という一節が由来だと言われている。

「青天」を「晴天」と間違われることがあるので注意が必要である。

青天の霹靂って「青いイナズマ」ともいえるんな。

なにそれ~?

またしてもジェネレーションギャップ…。

SMAPの曲のタイトルですよ。あまり聞いたことはないですけれど有名なので常識ですよ。

なんだろう、みーたむの言葉の方がえぐられるんよ…。