「鴨が葱を背負って来る」の意味
「鴨が葱を背負って来る」とはどういう意味かご存じでしょうか?
読み:かもがねぎをしょってくる
そんな名前のポケモンいたよね~?
そんな名前と言うか、そのままですよ。
モンスターじゃなくて食材って感じの名前と見た目なんな。
「鴨が葱を背負って来る」の意味
「鴨が葱を背負って来る」とは
好都合であること、おあつらえむきであることのたとえ。
という意味で使われていることわざです。
狙った相手が自分の望みどおりのものを持って現れることなど、非常に好都合な状況を指して言うことが多いです。
多くは、お人好しが、こちらの利益になる材料を持ってくることを言います。
「鴨が葱を背負って来る」を略して、「鴨葱」と表現することが多い言葉です。
またこの言葉は、直接その相手に対して使うのは大変失礼にあたりますので気を付けましょう。
なんで失礼にあたるの?
お人好しならまだしも、マヌケやアホそうな人を狙いますからね。
あーたむみたいな人をね。
・・・ん?
「鴨が葱を背負って来る」の由来
「鴨が葱を背負って来る」ということわざは、鴨が自分で葱まで背負ってやって来てくれれば、鴨鍋に必要な材料が揃って、非常に好都合な状況になることに由来しています。
カモも鴨鍋も食べたことないんだけど、美味しいの?
鴨は肉がやわらかくて美味しいらしいですよ。江戸時代では人気のある食材で、鴨鍋にしてよく食べていたそうです。私も食べたことないですけれど。
うーむ、鴨鍋になるからカモとネギってことは分かったけど、何でカモなんだろう?
ちなみに、ウチも鴨鍋食べたことないんな。
そもそもなぜ鴨なのか、それは、鴨は鳥類の中でも罠に騙されやすく、捕まえやすい鳥だと言われているからです。
鴨は渡り鳥ですので群で行動する習性があります。
また、日没と同時にえさを取りに飛び立ち、明け方になるともとの場所に帰ってくるという習性もあります。
その習性に目をつけた猟師は、鴨が明け方に群れて帰ってくるところに網を張って、簡単に大量の鴨を捕らえます。
そのことから、よい儲けの対象、騙しやすい相手として利用することを、「鴨にする」と言い、そのような相手を「カモ」と言います。
なるほど、カモは簡単に捕まえられるからなんだね。
なので、博打で稼げる対象の人や、詐欺に簡単に引っかかるような人をカモと呼ぶということですね。
騙して稼ぐことを「カモる」とか、騙されてお金取られることを「カモられる」とか、簡単に稼げる相手を「いいカモ」とも言うんな。
お願いですから、「いいカモ」にはならないで下さいね。
…あれ?その言葉私に言ってる?
類語
類語がいくつかあるので見てみましょう。
「開いた口へ餅」(あいたくちへもち)
思いがけなく幸運が到来すること。棚からぼた餅。
「棚から牡丹餅」(たなからぼたもち)
思いがけない好運を得ること、労せずしてよいものを得ることのたとえ。たなぼた。
「寝耳へ小判」(ねみみへこばん)
思いがけない幸運。
「寝耳へ水の果報」(ねみみへみずのかほう)
聞いてびっくりする、思いもよらない幸せ。降ってわいたような幸運をいう。
みごとに食べ物と寝耳シリーズばかりなんな。
まとめ
「鴨が葱を背負って来る」とは「好都合であること、おあつらえむきであることのたとえ。」という意味のことわざである。
鴨が自分で葱まで背負ってやって来てくれれば、鴨鍋に必要な材料が揃って、非常に好都合な状況になることに由来している。
鴨は鳥類の中でも罠に騙されやすく、捕まえやすい鳥だと言われているから、よい儲けの対象、騙しやすい相手として利用することを、「鴨にする」と言い、そのような相手を「カモ」と言う。
そういえば、「背負って」って「しょって」って読むのなんでだろう?
「せおう」じゃだめなの?
ダメではないと思いますけれど、「鴨が葱を」って言うと「しょって」になりますね。
「せおう」だと、なんとなく気持ち悪いんよ。「しょって」の方が言いやすいし、韻とかがなんかいい感じなんよ。
適当すぎだよ~!