眉唾物
2021年6月17日

眉唾物 とは?

By 座敷あらし

「眉唾物」の意味

「眉唾物」とはどういう意味かご存じでしょうか?

読み:まゆつばもの

眉毛に唾?怒って相手にぺって唾吐くみたいな感じかな?

怒って顔面に…だなんて、かなり怒っているんでしょうけれど、そもそも相当なクズですね。

けど、眉とか飛ばしたいところにちゃんと吐けるなんて、よほどコントロールがいいんな。

プロになれるね!

なんのプロですか…。

「眉唾物」の意味

「眉唾物」とは

だまされる心配のあるもの。真偽の確かでないもの。信用できないもの。

という意味で使われている言葉です。

また、「眉唾」とは

①だまされないよう用心すること。
②「眉唾物」の略

という意味があります。

眉唾は眉唾物を省略したものだったんですね。

でもどうして、眉に唾で、「騙される心配がある」とかの意味になるんだろうね?

謎。

「眉唾物」の由来

「眉唾物」は狐や狸に化かされないためには、眉に唾をつけると良いという言い伝えに由来しています。

江戸時代には「眉に唾をつける」や「眉に唾をぬる」などと言っており、おまじないのように行われてきました。

それがもとになり、明治時代ごろから「眉唾物」という言い方が生まれたそうです。

おまじないみたいなものだったのか~。

たぬきは化かさんよ!キツネは知らんけど、たぬきはそんなことしないんよ!

たぬきは置いておいて…、おまじないも分かりましたけど、それでなんで、唾を眉に塗ると化かされないんでしょうか?

狐や狸は人の眉毛の本数を数えてその人の心を読むと信じられていました。

ですから、心を読まれないために、眉に唾を付けることで眉毛をくっつき合わせて数えにくくしたそうです。

『日本俗信事典』の「キツネ」のページに「化かされぬように眉毛をぬらすとは、狂言記の『狐塚』にもある言葉」で、「岡山県児島地方では、キツネに眉毛を数えられたら、だまされるという」と説明もされているそうです。

明治時代のころには、狐や狸に化かされる時だけではなく、何か疑わしいものや信用できないものに騙されているのではないかと、用心する対象にも使われだしました。

へぇ~、キツネやたぬきって目がすごく良いんだね!

まぁ、もし本当にそんなことが行われていたとしたら、確かにそうですね。

ふふん、たぬきを褒められると何でか誇らしいんな。

使い方

それでは使い方を見てみましょう。

なんでさっきからたぬきに過剰に反応しているんですか?

ふっふっふ、私はたぬきの国の姫だからなんよ!…あれ、驚かんの?

眉唾物すぎて驚く気にもなりませんよ。それで、本当はどうしてですか?

それがウチにも分からんのよな。

たぬきが好きだから、じゃないの?

まとめ

「眉唾物」とは「だまされる心配のあるもの。真偽の確かでないもの。信用できないもの。」という意味で使われている言葉である。

狐や狸に化かされないためには、眉に唾をつけると良いという言い伝えに由来している。

狐や狸は人の眉毛の本数を数えてその人の心を読むと信じられていたため、眉に唾を付けることで眉毛をくっつき合わせて数えにくくしていた。

明治時代のころには、狐や狸に化かされる時だけではなく、何か疑わしいものや信用できないものに騙されているのではないかと、用心する対象にも使われだした。

あーたむは騙しやすそうですよね。

うむ、壺とか怪しい水とか喜んで買ってそうなんな。

え~?そんなの買わないよ~!

じゃあ、1本飲んだら2キロ痩せるドリンクは?

それは買う!!

・・・。