お茶を濁す とは?
「お茶を濁す」の意味
「お茶を濁す」とはどういう意味かご存じでしょうか?
読み:おちゃをにごす
濁ったお茶って何かな?ドリンクバーでお茶とジュースごちゃ混ぜにしたやつのこと?
最悪な飲み物なんな。
たまに美味しいの出来るよ~!飲んでみたらいいのに。
絶対にいりません。
「お茶を濁す」の意味
「お茶を濁す」とは
いいかげんに言ったりしたりしてその場をごまかす。
という意味で使われている言葉です。
その場だけうまく取り繕ったり、はぐらかしたりなど、その場しのぎな言動を指します。
「お茶を濁す」は、日本人の特徴を表現しているとも言われていますね。
日本人はお茶が好きだから?
違います!日本人ははっきり言わずに色々なことを「濁す」傾向がありますからね。「多分」とか「ちょっと」とか付け足しますし。
日本人ははっきりと「NO」と言えない人が多いんな。
「お茶を濁す」の由来
「お茶を濁す」の「お茶」が何茶のことを指しているかご存じでしょうか?
緑茶やほうじ茶など誰でも簡単に入れられるお茶ではなく、茶道で使う、抹茶で点てたお茶のことです。
そして、その「抹茶で点てたお茶」こそがこの言葉の由来だと言われています。
昔は抹茶自体がとても高級なものだったので、抹茶を点てる作法を知っているのは僧侶や貴族の人だけでした。
作法を知らない素人は、抹茶を適当にかき混ぜ濁らせて、それらしい抹茶に見えるように取り繕ったことからこの言葉が生まれたと言われています。
抹茶って適当にかき混ぜたら出来るものじゃないの?適当にシャカシャカやってるじゃん。
そんなわけないでしょう…。ちゃんとやり方がありますよ。
そうなんだ?誰でも適当にできるのかと思ってたよ。
それこそ、それっぽくはできるけど、初心者と経験者が点てたものを飲み比べると違いが分かるんよ。初心者のは不味いんな。
使い方
「お茶を濁す」とは、いいかげんに言ってその場をごまかすという意味ですが、自分にとって都合が悪いその場を取り繕ってしのぐ、という意味が強い言葉といえます。
それでは使い方を見てみましょう。
そういえば、課題はもう終わったんですか?
え!?…あ~、あれね、うん、もう少しで終わるかなぁ、多分…。あ、トイレ行こうかな~。
お茶を濁して逃げましたね。
あれは完璧に忘れてた顔してたんな。
類語
「お茶を濁す」の類語をいくつかご紹介します。
「言葉を濁す」
はっきり言わないで、あいまいに言う。
「口を濁す」
はっきりと言わず、あいまいにする。
「言葉を濁す」が正しい言葉で、「口を濁す」は誤りだと言われきました。
ですが近年、辞書によっては掲載されており、「口を濁す」という言葉も浸透してきたようです。
まとめ
「お茶を濁す」とは「いいかげんに言ったりしたりしてその場をごまかす。」という意味で使われている言葉である。
お茶の作法を知らない素人は、抹茶を適当にかき混ぜ濁らせて、それらしい抹茶に見えるように取り繕ったことからこの言葉が生まれたと言われている。
お茶か~習ってみたいな!
あーたむが?なんでです?
着物でお茶の習い事するってあこがれるじゃん!
なんだ。「趣味は?」って聞かれて「お茶を少々たしなむ程度に」って答えたいからかと思ったんよ。
それもある!
まじか…冗談だったんだけどな。