油を売る
2021年6月3日

油を売る とは?

By 座敷あらし

「油を売る」の意味

「油を売る」とはどういう意味かご存知でしょうか?

読み:あぶらをうる

どういう意味って、その字の通りで、油を売ってるってことでしょ?植物油?ごま油?

…あー、そうですね。

あーたむさんや、石油王のことかもしれんよ?

石油王!?よく分からないけどワクワクする響きだね!

何のことか知らんのに、ワクワクできるの凄いんな。

「油を売る」の意味

「油を売る」とは

むだ話などをして仕事を怠ける。

という意味で使われている言葉です。

仕事の最中に人目を盗んで怠けたり、仕事中に関わらず、勉強中だったり、何かしなければならないことがあるのに、他のことをしているときにも使います。

また、長時間サボっているときにはあまり使わず、一時的にサボっているときに使われています。

あれ?サボってるって意味なのに、「油を売る」ってめちゃくちゃ働いてるじゃん!

そこに気が付きましたか。

誰でも気付くよ~!

「油を売る」の由来

「油を売る」という言葉の由来は、江戸時代の油売りにあります。

ここでいう「油」は「髪油」のことを指しています。

【髪油】(かみあぶら)
髪の形を整え色つやをよくするために頭髪につける油。鬢 (びん) 付け油・梳 (す) き油など。

主に女性が、艶出しや髪の保護のために髪に付けていた液状の油(水油)のことをいいます。

当時の行商人は、桶を担いで町を歩き回って髪油を売っていました。

そのとき、桶からひしゃくで量って、客の家にある器に移します。

ですが、その油が今とは違って粘着力が強く、垂れ終わるまでに時間がかかるため、間をもたせるために世間話をしていたようです。

ですがそれを見た人からは、「仕事をサボって長々と女の人と話をしている」と思われていたようです。

そのことから、仕事中に怠けたり、無駄話をすることを「油を売る」と言うようになりました。

なんか、かわいそうだね。

間をもたせるために世間話してただけなのに、サボってる扱いされたら腹立つんな。

まぁ、働いている時間は少なかったようですけれどね。

そうなの?

油売りの営業時間

江戸時代の油売りの人たちは、11時から16時くらいまでしか仕事をしていなかったと言われています。

え、短すぎん?なんで?

理由としては、夏の暑い時期は油が外の気温で膨張するからです。

油は朝や夜に売るよりも、膨張する昼間の暑い時間帯に売った方が、朝や夜に比べると少ない量でいっぱいになるので、油売りとしてはお得だからです。

せこいんな。

昼間より少なくなるならさぁ、買ったお客さんに怒られたりしないのかな?
買った時より少なくなっとるやんけー!ってさ。

さぁ?ですが、クレーマーはいつの時代にでもいそうですよね。

まとめ

「油を売る」とは「むだ話などをして仕事を怠ける。」という意味で使われている言葉である。

江戸時代の油売りが桶からひしゃくで量って、客の家にある器に油を移していたが、粘着力が強く、垂れ終わるまでに時間がかかるため、間をもたせるために世間話をしていた。

それを見た人は、「仕事をサボって長々と女の人と話をしている」と思い、そのことから、「仕事中に怠けたり、無駄話をすること」を「油を売る」と言うようになった。

そういえば、なんで「サボる」って言うんだろうね?

「サボタージュ」からですよ。

サボタージュ?そんなコーンポタージュみたいなのが由来なわけないじゃん!
騙されないよ~!

・・・。

コーンポタージュはうまいんな~。