ごぼう抜き
2021年5月28日

ごぼう抜きとは?

By 座敷あらし

「ごぼう抜き」の意味

「ごぼう抜き」とはどういう意味かご存知でしょうか?

ごぼうは知ってるよ!

リレーとかマラソンで実況の人が使ってるイメージなんな。

えぇ、それ以外では聞いたことがないですね。

「ごぼう抜き」の意味

「ごぼう抜き」とは

①牛蒡を引き抜くように、棒状のものを力を入れて一気に引き抜くこと。
②多くの中から一つずつを勢いよく抜くこと。座り込みの人などを一人ずつ排除したり、人材を引き抜いたりする場合に用いる。また、競走などで、数人を一気に抜くことにもいう。

最近よく使われている、競争などで一気に追い抜くこと以外に、草など長く生えているものを抜くことや、デモなどの座り込みの中から無理やりに連れ去ることもいいます。

また、人事異動や、有能な人をヘッドハンティングすることなどもいいます。

あれ?知らない意味が多いんよ。

競争で一気に追い抜くことは、追加で書いてある程度な意味だったんですね。

デモで座り込みしている人を無理やり連れ去るって、そんなことあるんだね。

1960年代の頃は色々あったようですね。安保闘争や学生運動やら。

ふーん?そんなのあったの?

「ごぼう抜き」の由来

「ごぼう抜き」の由来はその名の通り、「ごぼうを抜くように」という形容の意味からと考えられています。

ごぼうは畑いっぱいにぎっしりと生えており、細く長く、まっすぐ土の中に埋まっています。

ごぼうは非常に抜きにくいため、連続して一本ずつ抜いていかないといけないそうです。

そのことから、「棒状のものを力を入れて一気に引き抜くこと」「多くの中から一つずつを勢いよく抜くこと」という意味になったのだと考えられます。

ごぼうって抜きにくいんだね~。

連続して抜いていくってことは、好きなところから抜いていけなくて、ひとつ抜いたら横を抜かないと抜けないってことかな?

そうかもしれませんね。ところで「競争で数人を一気に抜く」というのはどこから来たのでしょうか?

競争で数人を一気に抜くという意味で使われる「ごぼう抜き」には諸説あるようです。

ひとつは、ごぼうは抜きにくく大変な作業ですので、「抜きにくいものを一気に抜く」という意味からであるということ。

もうひとつは、ごぼうを連続して次々と抜いていく様子が、競争で次々と抜いていくことに似ているからということです。

また、ごぼうの品種によっては、長いわりに容易に抜けるそうです。

そのことから、「意外と簡単に抜く」という意味からであるとも言われています。

意外と抜きやすいごぼうもあるの?

砂質壌土や火山灰地であれば容易に抜くことができ、一般の畑の土で育ったごぼうは抜きにくいそうですよ。また、短根の品種は抜きやすく、長根の品種は抜きにくいとか。

そんなにいろいろとあるなら、本当の由来は分からんままなんな。

牛蒡の由来

ごぼうは漢字で「牛蒡」と書きます。

なぜ「牛」なのか、見慣れない「蒡」とは何なのか、調べていきたいと思います。

ごぼうは、キク科の薬草として中国から伝わりました。

中国では草木の大きなものをあらわすのに「牛」という字を使います。

これは家畜の中で牛がひときわ大きいことに由来しているそうです。

ごぼうは、「蒡」という草に似ていて「蒡」より大きな植物だったので「牛」を前につけて、「牛蒡」となったのだそうです。

たしかに牛は大きいけどさ、「牛」って言葉に大きいって意味があることにびっくり!

「蒡」という草っていったい何よ?

ワラビのようなものらしいですよ。

まとめ

「ごぼう抜き」とは「牛蒡を引き抜くように、棒状のものを力を入れて一気に引き抜くこと。」「座り込みの人などを一人ずつ排除したり、人材を引き抜いたりするように、多くの中から一つずつを勢いよく抜くこと。」「競走などで、数人を一気に抜くこと。」という意味で使われている言葉である。

「ごぼう抜き」の由来はその名の通り、「ごぼうを抜くように」という形容の意味からと考えられている。

競争で数人を一気に抜くという意味で使われる「ごぼう抜き」は誤用だという声もありますね。

けど、辞書にもちゃんと載ってたよ?

時代とともに変わっていくから何とも言えないですなぁ。
そんなことはどうでもいいとして、ウチ、ごぼう好きなんよ。好きな野菜の中でトップ5には確実に入るんよ!

最後に非常にどうでもいい情報をありがとうございました。