後の祭りとは?
「後の祭り」の意味
「後の祭り」とはどういう意味かご存じでしょうか?
読み:あとのまつり
祭りの後は寂しいよねぇ~。
そうだけど、そうじゃないんな。
まぁ、予想通りですね。
ん?
「後の祭り」の意味
「後の祭り」とは
祭りのあとの山車 (だし) のように、時機遅れで、むだなこと。手遅れ。
という意味の言葉です。
これは、物事が終わった後に後悔してもすでに手遅れである、騒いでもどうすることもできない、ということを意味しています。
また、
祭りのすんだ翌日。また、その日、神饌 (しんせん) を下ろして飲食すること。後宴。
という意味もあります。
物事のタイミングを逃したときに使ったりするんな。
「時すでに遅し」ですね。
じゃあ「後悔している」って意味なの?
手遅れなことだと後悔はするでしょうけれど、この言葉自体に「後悔」って意味はないみたいですね。
ふーん?よく分からん。
「後の祭り」の由来
「後の祭り」の由来は諸説あるので見ていきましょう。
京都八坂神社の祇園祭説
京都八坂神社の祇園祭は7月1日から約1か月間行われます。
祇園祭ではそのうち、山鉾(やまぼこ)と呼ばれる豪華な山車がたくさん繰り出される十七日の山鉾巡行を「前の祭り」、還車の行事を「後の祭り」と呼んでいます。
後の祭りは、山鉾も出ず賑わいがないことから「見物に行く価値がない」とされ、これが「手遅れ」の意味になったと言われています。
かまぼこ?だし?美味しそうな話だったね!
かまぼこと出汁かぁ~。うどんか、茶わん蒸しかな。
そんなバカ話に乗らなくていいですよ!
【山鉾】(やまぼこ)
山車 (だし) の一種。台の上に山の形の造り物をのせ、鉾や長刀 (なぎなた) などを立てたもの。人が乗って音楽を奏したり、踊ったりすることもある。京都の祇園会 (ぎおんえ) のものが有名。山。
【山車】(だし)
祭礼のとき、引いて練り歩く屋台。人形や花などを飾りつける。やま。ほこ。だんじり。
祭りが終った後の山車説
祭りが終った後の山車は役に立たないことから「後の祭り」と言うようになりました。
また、祭りが終わった後で見物に行ってももう遅いからという説もあります。
さっきの「京都八坂神社の祇園祭説」に似てるね。
細かいことは気にしちゃあかんよ。
故人説
葬式や法事など、故人の霊を祭ることを「後の祭り」と呼びます。
本人が亡くなった後に盛大な儀式をしても仕方ないことから、「手遅れ」という意味で使われるようになりました。
亡くなった後の祭りってことか。
「亡くなった後に盛大な儀式をしても仕方ない」とか言っても大丈夫なの?葬式業者の人に怒られない?
事実だから仕方ないです。
もし目の前に自由に使える1000万円があるとして、あーたむは生きている間に使いますか?それとも葬式代に取っておきますか?
そんなの生きている間に使い切るに決まってるじゃん!
会社社長とかみたいにある程度地位のある人なら仕方ないけど、普通の人で盛大な式にするのって、本人や家族の見栄が大きいんだろうね。
類語
では類語を見ていきましょう。
「覆水盆に返らず」(ふくすいぼんにかえらず)
①一度別れた夫婦の仲はもとどおりにならないことのたとえ。
②一度したことは、もはや取り返しがつかないことのたとえ。
「後悔先に立たず」(こうかいさきにたたず)
してしまったことは、あとになってくやんでも取り返しがつかない。
「臍を嚙む」(ほぞをかむ)
すでにどうにもならなくなったことを悔やむ。
ほぞってなに?
おへそのことですよ。
おへそ?おへそなんて噛めないよ?
ですね。自分のおへそを噛もうとしても出来ないことから、そういう意味になったようです。
まとめ
「後の祭り」とは「祭りのあとの山車 (だし) のように、時機遅れで、むだなこと。手遅れ。」という意味の言葉である。
物事が終わった後に後悔してもすでに手遅れである、騒いでもどうすることもできない、ということを意味している。
京都八坂神社の祇園祭説、祭りが終った後の山車説、故人説など、由来は諸説ある。
そういえば、意味のところに、「時機遅れ」ってあるけど、「時期」の間違いじゃないの?
「時期」は時や期間を表す時に使って、「時機」は機会やチャンス、あることを行うときに丁度良いときを表す時に使うそうなんです。
「後の祭り」の意味を調べていたら、時期と時機どちらを使っている人も多くて正直断言はできませんね。
ふーん?まぁどっちでもいいよ~。明日には忘れるし!