遮二無二とは?
「遮二無二」の意味
「遮二無二」とはどういう意味かご存知でしょうか?
読み:しゃにむに
ひらがなだと可愛いのに、漢字で見ると雰囲気変わるよねぇ。
うむ、少し厳つい感じなんな。
え、そうですか?
南無三!って感じ。
そうそう!そんな感じ!
・・・。
「遮二無二」の意味
「遮二無二」とは
一つのことをがむしゃらにすること。むやみに。また、やたらと。むしょうに。
という意味の四字熟語です。
後先考えず、ひたすら1つの物事に集中していることを表している言葉です。
「遮二無二~する」という形で副詞として使われていますね。
ふと思ったんだけど、「がむしゃらに~する」とかほかの言葉は、「~に~する」って感じで「に」が付くのに、「遮二無二に」とかはならないんだね?
…まぁ、そういうことよ。
そっか~!
え、それでいいんですか!?
「遮二無二」の由来
「遮二無二」の「遮二」とは「二を遮ること」です。
つまり、「二より先へは及ばない、一つのことに集中している」という意味の言葉です。
また、「無二」とは字の通り「二が無い」、つまり「後先のことを考えない」という意味になります。
こうして、この二つの言葉を合わせて、「後先のことを考えず、一つのことに集中している」という意味の言葉になったのが由来だと言われています。
しゃりむり説
「遮二無二」にはもう一つ、由来だと言われている説があります。
それは、17世紀ごろに存在した「(差里無理)しゃりむり」という言葉からであるという説です。
【差里無理】(しゃりむり)
理屈にかなわず強引に押し通そうとすること。無理矢理。
18世紀ごろにはすでに「しゃにむに」という言葉が存在していたそうです。
ですので、17世紀から18世紀の間に、「(差里無理)しゃりむり」という言葉が音変化して「遮二無二」になったという説もありますが、定かではありません。
由来は二つあるけれどはっきりはしてないんな。
当て字だという説もありますからね、本当のところは分かりません。
類語
遮二無二の類語がいくつかあるので見てみましょう。
「一心不乱」(いっしんふらん)
何か一つのことに心を集中して、他のことに心を奪われないさま。一つのことに熱中して、他のものに注意をそらさないさま。
「猪突猛進」(ちょとつもうしん)
目標に対して、向こう見ずに突き進むこと。
「我武者羅」(がむしゃら)
一つの目的に向かい、血気にはやって向こう見ずになること。また、他のことはまったく無視して、ひたすらあることをすること。
「無二無三」(むにむさん)
ただ一つしかなく、それに代わるものがないこと。転じて、一つの物事に心を傾けてそれに打ち込むさま。
同じような意味の言葉ってたくさんあるね!
まとめ
「遮二無二」とは「一つのことをがむしゃらにすること。」という意味の四字熟語である。
「一つのことに集中している」という意味の「遮二」と、「後先のことを考えない」という意味の「無二」、この二つの言葉を合わせて「後先のことを考えず、一つのことに集中している」という意味の言葉になったのが由来と言われている。
また「(差里無理)しゃりむり」という言葉が音変化したという説もあるが定かではない。
昔、しゃにむにがタイトルに入っている漫画があったんな、懐かしい。
あぁ、テニスの話ですね、読んだことはありませんが。
テニスの漫画?「まだまだだね」ってやつか!
全くもって違うんよ!