遮二無二
2021年5月14日

遮二無二とは?

By 座敷あらし

「遮二無二」の意味

「遮二無二」とはどういう意味かご存知でしょうか?

読み:しゃにむに

ひらがなだと可愛いのに、漢字で見ると雰囲気変わるよねぇ。

うむ、少し厳つい感じなんな。

え、そうですか?

南無三!って感じ。

そうそう!そんな感じ!

・・・。

「遮二無二」の意味

「遮二無二」とは

一つのことをがむしゃらにすること。むやみに。また、やたらと。むしょうに。

という意味の四字熟語です。

後先考えず、ひたすら1つの物事に集中していることを表している言葉です。

「遮二無二~する」という形で副詞として使われていますね。

ふと思ったんだけど、「がむしゃらに~する」とかほかの言葉は、「~に~する」って感じで「に」が付くのに、「遮二無二に」とかはならないんだね?

…まぁ、そういうことよ。

そっか~!

え、それでいいんですか!?

「遮二無二」の由来

「遮二無二」の「遮二」とは「二を遮ること」です。

つまり、「二より先へは及ばない、一つのことに集中している」という意味の言葉です。

また、「無二」とは字の通り「二が無い」、つまり「後先のことを考えない」という意味になります。

こうして、この二つの言葉を合わせて、「後先のことを考えず、一つのことに集中している」という意味の言葉になったのが由来だと言われています。

しゃりむり説

「遮二無二」にはもう一つ、由来だと言われている説があります。

それは、17世紀ごろに存在した「(差里無理)しゃりむり」という言葉からであるという説です。

【差里無理】(しゃりむり)
理屈にかなわず強引に押し通そうとすること。無理矢理。

18世紀ごろにはすでに「しゃにむに」という言葉が存在していたそうです。

ですので、17世紀から18世紀の間に、「(差里無理)しゃりむり」という言葉が音変化して「遮二無二」になったという説もありますが、定かではありません。

由来は二つあるけれどはっきりはしてないんな。

当て字だという説もありますからね、本当のところは分かりません。

類語

遮二無二の類語がいくつかあるので見てみましょう。

「一心不乱」(いっしんふらん)

何か一つのことに心を集中して、他のことに心を奪われないさま。一つのことに熱中して、他のものに注意をそらさないさま。

「猪突猛進」(ちょとつもうしん)

目標に対して、向こう見ずに突き進むこと。

「我武者羅」(がむしゃら)

一つの目的に向かい、血気にはやって向こう見ずになること。また、他のことはまったく無視して、ひたすらあることをすること。

「無二無三」(むにむさん)

ただ一つしかなく、それに代わるものがないこと。転じて、一つの物事に心を傾けてそれに打ち込むさま。

同じような意味の言葉ってたくさんあるね!

まとめ

「遮二無二」とは「一つのことをがむしゃらにすること。」という意味の四字熟語である。

「一つのことに集中している」という意味の「遮二」と、「後先のことを考えない」という意味の「無二」、この二つの言葉を合わせて「後先のことを考えず、一つのことに集中している」という意味の言葉になったのが由来と言われている。

また「(差里無理)しゃりむり」という言葉が音変化したという説もあるが定かではない。

昔、しゃにむにがタイトルに入っている漫画があったんな、懐かしい。

あぁ、テニスの話ですね、読んだことはありませんが。

テニスの漫画?「まだまだだね」ってやつか!

全くもって違うんよ!