虚心坦懐
2021年4月15日

虚心坦懐とは?

By 座敷あらし

「虚心坦懐」の意味

「虚心坦懐」とはどういう意味かご存知でしょうか?

なんじゃそりゃ?漢字だらけだとさっぱり分かんないや~。

心が虚ろで、壊れたんか…ブラック企業で働いて疲れ果てたんかな?

いや、違うみたいですね。壊れるの「壊」ではなくて、懐かしいの「懐」みたいですよ。

…ほんまや!じゃあ、「心が虚ろだった時を懐かしく思う」っていう四字熟語ってことで!

いったいどんな感情ですか、それ…。

「虚心坦懐」の意味

「虚心坦懐」とは

心になんのわだかまりもなく、気持ちがさっぱりしていること。心にわだかまりがなく、平静に事に望むこと。また、そうしたさま。

という意味の四字熟語です。

え!?思ってたのと違うんよ!

字から受ける印象が全然違いますね。

うんうん!本当にね~!(字から受ける印象…?)

・・・。

「虚心坦懐」の由来

「虚心坦懐」は「虚心」と「坦懐」の二つの熟語に分かれます。

「虚心」は

心に何のこだわりももたずに、すなおであること。また、そのさま。
心に先入観やわだかまりがなく、ありのままを素直に受け入れることのできる心の状態。

という意味の言葉です。

また、「坦懐」は

わだかまりがなく、さっぱりとした心。平静な心境。

という意味の言葉です。

このどちらも、「わだかまりのない心」「さっぱりした心」「素直に受け入れられる心」などを表すことが出来る言葉であり、同じ意味の言葉を合わせることによって、意味を強調している四字熟語です。

どっちも同じ意味なら合わせなくていいのにね。

説明聞いてました?強調しているんですよ。

強調しているのは分かったけどさ、同じ意味なら漢字を4個も並べなくてもさ、「虚心×2」とかでいいんじゃない?

うわぁ…。

類語

「虚心坦懐」に似た意味の言葉はたくさんありますので、その中から少しご紹介します。

「虚心平気」(きょしんへいき)

心になんのわだかまりもなく、気持ちがさっぱりしていること。心にわだかまりがなく、平静に事に望むこと。また、そうしたさま。

「明鏡止水」(めいきょうしすい)

邪念がなく、澄み切って落ち着いた心の形容。

「虚静恬淡 」(きょせいてんたん)

心静かでわだかまりがなく、さっぱりしているさま。もと道家の修養法の語。

その他にも似た言葉はたくさんあるので、気になる方は調べてみてください。

「虚心平気」(きょしんへいき)って、ナウシカに出てきそうな言葉だよね!

使い方

「虚心坦懐」は、先入観を持たずに接したり、平静に話したり行動したりするときに使います。

それでは使い方を見てみましょう。

大事件です。たい焼きが無くなりました。

え?

虚心坦懐に話し合いたいです。私のたい焼きを食べた人は名乗りでてください。

あ・・・。
(置いてあるから食べちゃったけど私のじゃなかったんだ、やば~!)

早く名乗り出ないと怒りますよ。そしてお詫びのたい焼きを10個、今すぐ買ってきてください。

いや、もう滅茶苦茶怒ってるじゃないですか。語尾もいつもと違うですます調ですし。

まとめ

「虚心坦懐」とは「心になんのわだかまりもなく、気持ちがさっぱりしていること。心にわだかまりがなく、平静に事に望むこと。また、そうしたさま。」という意味の四字熟語である。

どちらも同じ意味である「虚心」と「坦懐」を合わせることで意味を強調している。

せっかく意味調べたけどさぁ、難しいし、あまり使うことが無さそうな言葉だよね。

そうですね。

まだ怒ってるー!

食べたのあーたむでしょ?早く買ってきたらいいんじゃないですか?

とほほ。行ってきます…。