ぬか喜びとは?
「ぬか喜び」の意味
「ぬか喜び」とはどういう意味かご存知でしょうか?
知ってるよー!
知ってるなんて珍しいですね。
では、意味は?
え…いや、意味はなんとなく知ってるけど説明するのは難しいなぁ…。
うん、簡単に答えられても進行的に困るから、それで大丈夫なん。
「ぬか喜び」の意味
「ぬか喜び」とは
あてがはずれて、あとでがっくりするような一時的な喜び。
小糠祝い。
という意味の言葉です。
そうそう!それそれ!
ん?「小糠祝い」って何?
ぬか喜びと同じような意味のある言葉らしいですね。
【小糠祝い】(こぬかいわい)
喜びが勘違いだったことが分かり、がっかりする様。
「ぬか喜び」の意味のところに載っているくらいだから有名な言葉なのかもしれんけど、初めて聞いたんよ。本当に有名な言葉なん?
「ぬか喜び」の由来①
「ぬか喜び」は、漢字では「糠喜び」と書きます。
そうです、「ぬか喜び」の「ぬか」は、玄米などを精白する際に果皮・種皮などが破けて粉になった「糠」のことです。
【糠】(ぬか)
①玄米などを精白する際に果皮・種皮などが破けて粉になったもの。こめぬか。飼料や漬物などに用いる。
②「糠味噌(ぬかみそ)」の略
③接頭語的に用いて、ごく細かいこと、また、はかないこと、むなしいことの意を表す。「糠雨」「糠喜び」
「糠」の形状から、「細かい」「ちっぽけな」という意味で使われるようになりました。
更に「糠」が「小さい」という意味から派生して、「頼りない」「はかない」などの意味も持つようになって、
はかない喜びを「ぬか喜び」というようになったそうです。
【糠】の意味の③に、「糠雨」ってあるけど、はかない雨なのかな?
【糠雨】(ぬかあめ)
霧のような細かい雨。霧雨。こぬかあめ。
あーたむが何やらロマンチックなことを言い出したん!
やめて~!!
ちなみに、「糠星」もあるみたいですよ。
【糠星】(ぬかぼし)
①夜空にちらばって見える、無数の星。
②兜 (かぶと) の鉢についている小さい星形の金具。
「ぬか喜び」の由来②
「ぬか喜び」は上記の由来が一番有力ですが、そのほかにも2つあるのでご紹介します。
「糠に釘(ぬかにくぎ)」ということわざから
やわらかい糠に釘を刺してもすぐに抜けてしまい、釘を打ち込めた喜びがすぐに終わってしまうことから「ぬか喜び」という言葉が生まれたそうです。
「喜びが抜けがら」の意から
『日本語源広辞典』によると、「糠+喜び」とし、「喜びが抜けがら」の意として紹介されています。
一瞬の喜びが消えて「抜け殻」のようであること、また糠は玄米などの抜け殻のような状態であるということから、それぞれを組み合わせて「ぬか喜び」という言葉が生まれたそうです。
一瞬の喜びが消えて「抜け殻」って面白いから、うちは「喜びが抜けがら」を推すんよ。
…そうですか。
使い方
「ぬか喜び」はあとで落胆するような、一時的な喜びを表すときに使います。
「ぬか喜びする」「ぬか喜びさせられる」「ぬか喜びに終わる」というような言い回しでよく使います。
それでは使い方を見てみましょう。
このあいだ「世界のたい焼き辞典」を買いに行ったんよ。
店員さんに聞いて在庫調べてもらったら「1冊ありますよ」って言われたんよ。
ラスト1冊?ラッキーだね!
違うんよ、調べてもらったら他の人の取り置き商品だったん!ぬか喜びさせられたん!
ネットで買ったら良いじゃないですか、ありますよ?
おぉ!ネットで売ってるの?買うんよ~!
あ、すみません、取り寄せで三か月待ちだそうです。
またか!またぬか喜びさせられたん!!
まとめ
「ぬか喜び」とは「あてがはずれて、あとでがっくりするような一時的な喜び。」という意味の言葉である。
「ぬか喜び」の「ぬか」は、玄米などを精白する際に果皮・種皮などが破けて粉になった「糠」のことである。
由来は諸説あるが、「糠」が「小さい」という意味から派生して、「頼りない」「はかない」などの意味も持つようになり、はかない喜びを「ぬか喜び」というようになった、という説が有力である。
糠…糠かぁ。
どうしたんですか?
最初からずっと思ってたんだけどね、「糠」って漢字を見慣れないから、砂糖の「糖」の字にしか見えないんだよ~。「ぬか」なのに「とう」ってつい読んじゃう。
なるほど、分からんでもない。
砂糖はあーたむでも読めるんですね