乾坤一擲とは?
「乾坤一擲」の意味
「乾坤一擲」とはどういう意味かご存知でしょうか?
読み:けんこんいってき
健康…一番?
うむ、健康は大事よな。
乾坤ですよ。乾坤一擲。
結婚…?
もういいです。
意味
「乾坤一擲」とは
運を天にまかせて、のるかそるかの大勝負をすること。
という意味の故事成語です。
天下をかけて一度さいころを投げる意味からそう使われています。
「乾(けん)」は「天」、「坤(こん)」は「地」、そして、「一擲」は「一度にすべてを投げ捨てること」「さいころを一回だけ投げて勝負すること」という意味があります。
「乾」は「天」ですか?
乾(かん)
1 かわく。かわかす。
2 空にする。
乾(けん)
1 天。
2 天子・君主・男を表す。
3 いぬい。北西。
なるほど、乾(けん)って読むと意味が変わる言葉なんな。
由来
「乾坤一擲」は中国唐代の詩人・韓愈(かんゆ)の『鴻溝(こうこう)を過ぐ』という詩に由来しています。
【韓愈】(かんゆ)
中国唐代中期を代表する文人・士大夫である。韓退之(かんたいし)とも称す。
この詩は項羽(こうう)と劉邦(りゅうほう)の戦いについての詩です。
「鴻溝(こうこう)を過ぐ」は紀元800年頃に、この地を旅行した韓愈(かんゆ)が1200年前に起きた劉邦(りゅうほう)と項羽(こうう)の戦いを偲んで作った詩だそうです。
故事
項羽と劉邦は反乱軍として、力を合わせて秦(しん)王朝を倒しました。
その後両者は、どちらが天下を取るかについて対立し、戦い始めました。
ですが決着がつかず疲れ切ってしまったため、「鴻溝」を境界として停戦しました。
鴻溝の西を漢(かん)、東を楚(そ)が治めるように取り決めました。
漢は劉邦の国で、楚は項羽の国です。
しかし、漢に帰ろうとした劉邦は、配下である張良(ちょうりょう)と陳平(ちんぺい)から「項羽の軍は疲れているけれど、このまま帰らせてしまうと再び力をつけてしまいます。今のうちに滅ぼしましょう。」と言われます。
そして劉邦は、西へ帰ろうとしていた項羽の軍を追撃し滅ぼしました。
ここで有名な、「一擲乾坤を賭す」という言葉が出てくるそうです。
【一擲乾坤を賭す】(いってきけんこんをとす)
天下を取るか取られるか、すべてを運に任せて思いきってやってみる。
え、有名なの…?知らないよぉ…。
使い方
それでは使い方を見てみましょう。
我が社の、乾坤一擲な大プロジェクトを始動します!
何するんですか~?
その名も!人類皆たい焼き計画!!
はい…?
NO たい焼き,NO LIFE!!どうよ?いいでしょ!
…転職先探さなきゃ。
まとめ
「乾坤一擲」とは「運を天にまかせて、のるかそるかの大勝負をすること。」という意味の故事成語である。
中国唐代の詩人・韓愈(かんゆ)の『鴻溝(こうこう)を過ぐ』という詩に由来している。
人類皆たい焼き計画って具体的には何するの?
これからみんなが考えていくんよ。今日の課題ね。
運を天にまかせるどころか、社員まかせですか…。
社員の案で、のるかそるかの大勝負するんよ!期待してるん!