花冷えとは?
「花冷え」とは?
春、桜が満開となり、もう散り始めた木も多いかと思います。
そんな時期にふさわしい「花冷え」という言葉を本日はご紹介したいと思います。
読み:はなびえ
暖かい日が続いたと思ったら寒い日が来たりして、忙しい天気が続くんな。
風邪引きそうだよね~。
花冷えですね。
うんうん、鼻も冷えて鼻水出るわ~。
え?
「花冷え」の意味
「花冷え」とは
桜が咲くころの、一時的な冷え込み。
という意味の言葉です。
また、同じような意味で「寒の戻り」という言葉もあります。
【寒の戻り】(かんのもどり)
晩春のころ、一時的に寒さがぶり返すこと。
「花冷え」って言ったんですけど、まさか、「鼻」のことだと思いました?
え、嫌だな~花でしょ!知ってる知ってる!…うん。
…本当に知ってるん?白状するなら今しかないんよ?
知ってるわけないじゃん!初めて聞いたよ!いつ使うの?
「花冷え」の時期
春になり、暖かい日が続きますが、たまに寒い日が訪れます。
そんな日を「花冷え」と言います。
「花冷え」の「花」とは「桜」のことを指します。
したがって、本州の桜の開花時期と同じころである、3月下旬から4月上旬ころに使います。
なんで花と言ったら桜なんだろうね?
なんでだろうね?「花見」も「花霞」も、桜のことだもんね。
【花霞】(はながすみ)
満開の桜の花が、遠目には霞がかかったように白く見えること。
昔は花といったら梅だったらしいですけれど、平安時代のころに桜になったらしいですね。理由は桜の名前に由来しているとか、嵯峨天皇が桜に魅了されて貴族間で桜の花見をすることが定着したからとか、いろいろあるそうですよ。
「花冷え」の原因
花冷えは、春特有の気圧配置が原因とされています。
春の暖かい日が続いているとき、低気圧が通過したあとに一時的に西高東低の冬型の気圧配置になることがあります。
このとき、北寄りの風が強まって厳しい寒さになることがあります。
また、移動性高気圧による影響で寒くなることもあります。
移動性高気圧の場合は、日中は晴れていて暖かいのですが、放射冷却現象によって朝晩が激しく冷え込みます。
これが花冷えです。
このどちらかが原因のこともあれば、どちらも同時に起こることもあるそうです。
ふーん、難しいこと言われてもよく分からないけど、何か理由があることは分かったよ~。
特異日
「花冷え」には特異日があります。
【特異日】(とくいび)
その前後の日と比べて偶然とは思われない程の高い確率で、特定の気象状態(天気、気温、日照時間など)が現れる日のこと。特異日は世界的に認められた概念であり、英語では「シンギュラリティ」(singularity)と呼ばれる。
花冷えの特異日は4月6日だと言われています。
特異日?つまり何だそれ?ラノベで出てきそうな言葉だね。
偶然なんて言葉で片付けられないほどの高確率で起こる日だってことですよ。
たしかに、6日は寒かったん!
特異日すごい!
「花冷え」の使い方
「花冷え」は、手紙や挨拶状などの時候の挨拶や結びの挨拶に使うことがあります。
「花冷えの候(こう)」「花冷えの折(おり)」というように使います。
「~の候」も「~の折」も、「~の季節」という意味があります。
時候の挨拶として使うときは
・「花冷えの折、いかがお過ごしでしょうか。」
・「花冷えの候、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます」
というように使います。
また、結びの挨拶として使うときは
・「花冷えの折、お風邪など召しませぬようお気を付けください」
・「花冷えの折、くれぐれもご自愛くださいませ」
というように使います。
あれ?いつものふざけた例文じゃないだと…?
たまには真面目なのもいいんじゃないですか?
まとめ
「花冷え」とは「桜が咲くころの、一時的な冷え込み。」である。
本州の桜の開花時期と同じころである、3月下旬から4月上旬ころに使われる。
春特有の気圧配置が原因とされている。
今年も桜きれいだったなぁ~。
満開な桜も好きだけど、少し散って、地面がピンクになってるのも好きなんよ。
分かります。桜吹雪もいいですよね。
…あれ?今日はまとめも真面目だ!