四の五の言うの由来とは?
「四の五の言う」の由来
「四の五の言う」という言葉はご存じでしょうか?
言葉は知っていたけれど漢字を見たのは初めてだという人もいるかもしれません。
「四の五の言う」は、なぜ「四」と「五」が使われているのか、調べていきたいと思います。
ドラマとかでよく使われてるイメージなんな。借金取りとかが「四の五の言わずに返してもらいまひょか?」とか言ってるイメージの言葉なんな。
一体どんなドラマ見ているんですか…?任侠もの?
四の五の…え?
どうしたんです?何か分かりましたか?
「四の五の言う」だったの…?「しのご言う」だと思ってた…!
「四の五の言う」の意味
「四の五の言う」とは
なんのかんのと文句や不平を言う。
という意味で使われている言葉です。
「四の五の」とは
あれこれめんどうなことを言うさま。なんのかのと文句を言うさま。副詞的に用いる。つべこべ。
という意味の言葉で、「四の五の」と単品で使わず、後ろに「言う」「言わない」などを付けて使う言葉です。
うん、意味は知ってるんな。
文句言わずにって意味の言葉なら普通なはずなのに、「四の五の言わず」って言うと少しきつい言葉に感じるね、なんでだろう。
少し高圧的な態度の人が、特に命令するときに使ってそうな言葉だからそう思うんでしょうか?
「四の五の言う」の由来
それでは「四の五の言う」の由来について見ていきましょう。
由来は諸説あるようですが、一番有力そうなサイコロ賭博用語と、その他も少しご紹介します。
サイコロ賭博用語
「四の五の」はもともとサイコロの賭博用語で『一か八か』の対語として生まれた言葉です。
サイコロの四と五の目の形が似ていたことから丁・半のどちらを選ぶかで迷っているさまを意味していたという説です。
半か丁か!ってやつだね!よく知らないけど!
丁半博打って言うらしいですね。
【丁半】(ちょうはん)
偶数を丁(ちょう)、奇数を半(はん)と呼んで、茶碗ほどの大きさの笊(ざる)であるツボ(ツボ皿)に入れて振られた二つのサイコロ(サイ)の出目の和が、丁(偶数)か、半(奇数)かを客が予想して賭ける、サイコロを使った賭博である。
一や二どころか、四や五まで
「一も二もなく」という言葉がありますが、これは、「即座に」という意味の言葉です。
一や二どころか、四や五までもぶつぶつ言うことから、という説もあります。
【一も二もなく】(いちもにもなく)
提示されたことに対して、とやかく言うまでもなく。即座に。
数字が入った言葉って多いんだね!
四書五経
儒教の経書の中で特に重要とされている、「四書五経」に由来しているという説です。
四書五経…?
【四書五経】(ししょごきょう)
四書は『論語』『大学』『中庸』『孟子』、五経は『易経』『書経』『詩経』『礼記』『春秋』。
君子が国家や政治に対する志を述べる大説として日常の出来事に関する意見・主張や噂話など虚構・空想の話を書く小説と区別される。
四書も五経も難しそうだし、それが「四の五の」の、「あれこれめんどうなことを言うさま。」って意味になったってことなのかな?
四と五の数字は合ってるね!
まとめ
「四の五の言う」とは「なんのかんのと文句や不平を言う。」という意味の言葉である。
由来は諸説あるが、サイコロの賭博用語で『一か八か』の対語として生まれた言葉で、サイコロの四と五の目の形が似ていたことから丁・半のどちらを選ぶかで迷っているさまを意味していたという説が有力である。
サイコロってさぁ、賽って言ったらすごくかっこよくなるよね。
「賽は投げられた」とか?
そうそれ!何の漫画が最初に使ったセリフなのかな?
いや、漫画じゃなくて、実際に存在していた人ですよ…。