山を張る とは?
「山を張る」の意味
「山を張る」とはどういう意味かご存知でしょうか?
読み:やまをはる
そりゃ知ってるよー!テスト前の常識よ!
いつも山張ってたんですか!?良い点数取れないの納得ですね。
まぁ、それでも山張らないよりはマシなんじゃね?
「山を張る」の意味
「山を張る」とは
万が一の幸運をねらって物事をする。そうなるであろうと予想して準備する。
という意味の言葉です。
うまくあたるように推測で何かをする、ということです。
「山を張る」は「山を掛ける」とも言います。
辞書によっては、「山を掛ける」という言葉の方が主流なものもあるようです。
当たってたー!
そりゃそうでしょうね、いつもしていることなら尚更。
「山を張る」は知ってたけど、「山を掛ける」は初めて聞いたん。本当に主流なん?
「山を張る」の由来
「山を張る」の由来は諸説あるそうですが、一番有力なものは鉱山です。
昔、鉱山を切り開くために「山師」が山の中で地下鉱脈を探していました。
【山師】(やまし)
①鉱脈の発見・鑑定や鉱石の採掘事業を行う人。
②山林の買付けや伐採を請け負う人。
③投機的な事業で大もうけをねらう人。投機師。
④詐欺師。いかさま師。
山師が、金や銀などの貴重な鉱脈がありそうな場所を、勘や経験などを頼りに予想をしていました。
鉱山を切り開くにはかなりのお金もかかりますし、もし予想が外れてしまったら大金かけて切り開いたものが全て無駄になってしまします。
そのことから、今までの経験や勘という、あまり確実性のない対象や場所に集中的に資金や労力を投入するという意味で使われるようになったという説です。
渋いねぇ~!
どこがです?
勘や経験を頼りに予想して鉱山を掘り当てる山のおっさん!いいじゃん!
ちょっと分からんでもないな。刑事もののドラマもそんな感じだったりするんよな。
そして、もう一つは、軍師の山本勘助に由来しているという説です。
【山本勘助】(やまもとかんすけ)
戦国時代の武将。武田信玄に仕えていたが、川中島の戦いで上杉謙信に敗れ討死したとされる。
山本勘助は知略に優れており、作戦をことごとく成功させてきました。
そのことから、山本勘助を略して「山勘」という言葉が出来て、「山を張る」という言葉も出来た、という説です。
うぅ…突然の眠気が…。
あーたむは歴史苦手なんな。
ちなみに、その山本勘助ですが、資料上で存在しないと言われたり、「山本菅助」という名で存在していると言われるなど、存在自体が謎めいているようですね。
そうなん?知らんかった!
使い方
それでは「山を張る」を実際に使ってみましょう。
ぬぁ~!失敗した!
どうしたんですか?
売れると山張って大量注文してた商品が全く売れんのよ…。
何が売れないんですか~?
『超どでかい!たい焼きぬいぐるみ』なんだけどね、1メートル以上あるから大きすぎて倉庫に入りきらんのんよ…。
邪魔なので全部社長が買い取ってください。
まとめ
「山を張る」とは
「万が一の幸運をねらって物事をする。そうなるであろうと予想して準備する。」という意味の言葉である。
由来については諸説あるが、山師からという説と、山本勘助からという説がある。
「山を張る」は「山を掛ける」ともいう。
今度のテストもヤマが外れないように山勘を鍛えなきゃ!
ねぇねぇ、山勘鍛えるって何?何するん!?
あーたむは相変わらず面白いんな。
そんなことより勉強した方が早いですよ。