ヘソクリ
2021年3月17日

へそくりの由来とは?

By 座敷あらし

「へそくり」の由来

「へそくり」の意味を知っている人は多いでしょうし、馴染み深い人も多いかもしれません。

そんな「へそくり」という言葉の由来はご存じでしょうか?

へそくり…おへそと栗?

やはりお腹の「おへそ」のことなのでしょうか?

そうだとして、なんで急に栗?って感じなん。謎。

「へそくり」の意味

「へそくり」とは

主婦などが、他人に知られないように少しずつためた金。

という意味で使われている言葉です。

「へそくり」は漢字で「臍繰り」と書き、「臍繰り金(へそくりがね)」を略して「臍繰り(へそくり)」と呼ばれるようになりました。

ん?読めないような難しい漢字が来た…!

お腹のおへそと同じ漢字ですね。

じゃあやっぱりお腹のおへそ説が濃厚なんかな?

ですが「栗」ではなく「繰」でしたね。

おへそを操るって、ますます意味が分からんのな。

置いて行かれた…。「臍」ってお腹のおへそのことなの…?

「へそくり」の由来

「へそくり」の由来は諸説ありますが、濃厚なものから紹介します。

①「綜麻繰り」

「へそくり」は漢字で「臍繰り」と書きますが、お腹のへそと混同して「臍」の字を当てたものであり、本来の意味としての漢字ではありません。

な、なんだとー!?

当て字だったんですね。

本来「へそくり」は「綜麻繰り」と書くようです。

「綜麻」って何?

「綜麻(へそ)」とは

紡いだ糸を環状に幾重にも巻いたもの。おだま。おだまき。

という意味の言葉です。

「綜」は

①全部を一つにまとめる。統轄する。
②織機のおさ。

という意味があります。

ここでは②の機織りの道具であることを表しています。

また、「麻」は

植物表皮の内側にある柔繊維または、葉茎などから採取される繊維の総称。

という意味があります。

つまり、昔、お金に困った女性たちが、「綜麻(へそ)」というぐるぐる巻きの麻糸を繰る内職をしてお金を稼いでいたことから由来しています。

そうして、「綜麻(へそ)」を繰る内職をして得たお金を「綜麻繰り金(へそくりがね)」と言い、それが省略されて「へそくり」になったという説が濃厚です。

「綜麻(へそ)」を繰るのが昔の女性に人気な内職だったんですね。

昔は主婦に人気の内職のことだったのに、今では「他人に知られないように少しずつためたお金」のことって、なんか面白いんな。

②「臍繰り」

もう一つは今も使う漢字の通り、「臍繰り」だという説です。

お金や貴重品などを腹巻でお腹に巻き付けておき、「臍(へそ)の奥から繰り出す」という意味から「へそくり」になったというものです。

由来はいくつかあるんだね~。

こうしてみると、確かに①の「綜麻繰り」説の方が濃厚に思えますね。

うむ、腹巻でお金や貴重品を巻き付けるって、落としそうで逆に不安になるんな。

落ちないようにお腹抑えて動いていたら怪しいから、「お腹に隠してる!」ってバレて盗まれそうだよね~。

まとめ

「へそくり」とは、漢字で「臍繰り」と書き、「臍繰り金(へそくりがね)」を略して「臍繰り(へそくり)」と呼ばれるようになった。

「へそくり」の由来は諸説あるが、「綜麻(へそ)」というぐるぐる巻きの麻糸を繰る内職をしてお金を稼いでいたことが濃厚な説である。

へそくりかぁ、言葉は知ってるけどしたことないよ。本当にしてる人っているの?

私たちの年代や独身者でへそくりしている人はあんまりいないでしょうね。

じゃあいつか結婚したら私もへそくりするようになるのかな~。

あーたむはへそくり出来なさそうなん。すぐバレそうだし、その前に貯金すら出来なさそうなイメージなん。

同感です。