侃侃諤諤とは?
「侃侃諤諤」の意味
「侃侃諤諤」とはどういう意味かご存知でしょうか?
読み:かんかんがくがく
呪文かな?
読み方聞いても分かりませんね。
なんか「侃」が「呪」に似てるし、今話題のアニメに似てるね。四文字だし。
分かるー!
分かりませんけど。
意味
「侃侃諤諤」とは
正しいと思うことを堂々と主張するさま。また、盛んに議論するさま。
という意味の四字熟語です。
「侃侃」とは
気性が強く信念を曲げないさま。剛直なさま。
という意味の言葉です。
また、「諤諤」とは
①正しいと思うことを、はばからずに直言するさま。
②口やかましく言うさま。
という意味の言葉です。
この二つの言葉を組み合わせて、「正しいと思うことを堂々と主張するさま。また、盛んに議論するさま。」という意味の言葉になりました。
呪文じゃなかった!
呪いじゃなかった!
当たり前ですよ。
そういえば、「侃々諤々」って書いてもいいの?
良いそうですよ。
それと、「侃侃諤諤」略して「侃諤」とも言うそうです。
由来
「侃侃諤諤」の由来は「侃侃」と「諤諤」に分かれています。
「侃侃」は『論語』の郷党の中で出てくる言葉で、「諤諤」は『史記』の商君列伝に出てくる言葉です。
【論語】(ろんご)
孔子と彼の高弟の言行を孔子の死後、弟子達が記録した書物である。『孟子』『大学』『中庸』と併せて朱子学における「四書」の1つに数えられる。
【史記】(しき)
中国前漢の武帝の時代に司馬遷によって編纂された中国の歴史書である。
「本紀」12巻、「表」10巻、「書」8巻、「世家」30巻、「列伝」70巻から成る紀伝体の歴史書である。
この二つの言葉を組み合わせて出来た四字熟語が「侃侃諤諤」です。
多くの四字熟語は一つの書物が由来ですが、「侃侃諤諤」は珍しく、別々の書物に書かれている言葉が合わさることで出来た言葉です。
そんなに珍しいの?
少なくとも、今までは見てませんね。由来が「論語」と「史記」両方の言葉なんて。
「論語」と「史記」のダブルなんて豪華なんな。メインディッシュに肉と魚両方あるみたいなん。
喧喧囂囂とは
「侃侃諤諤」とよく間違いやすい言葉として、「喧喧囂囂」があります。
【喧喧囂囂/喧々囂々】(けんけんごうごう)
多くの人が口やかましく騒ぐさま。また、やかましく騒ぎ立てて収拾がつかないさま。
また、この二つの言葉を混合させて「喧喧諤諤(けんけんがくがく)」と間違えて覚えている方もいるかもしれません。
この機会に、正しい二つの言葉を覚えてみてはいかがでしょうか。
また新しい四字熟語が出てきたん。
間違って覚えているも何も、今回出てきた言葉は全部初耳だよ~!
使い方
では、「侃侃諤諤」の使い方を見てみましょう。
それにしても、どうして我が社は「たい焼き」推しになったんですか?
たい焼きブームが来ると思ったからのぅ。侃侃諤諤な議論の末に決まったんじゃよ。
社長が「たい焼き」が良いって言ったら、他の社員は反対出来ないよね~。
それは侃侃諤諤の議論をしたと思っているのは社長だけでは…。
まとめ
「侃侃諤諤(かんかんがくがく)」とは
「正しいと思うことを堂々と主張するさま。また、盛んに議論するさま。」という意味の四字熟語である。
間違いやすい言葉として「喧喧囂囂(けんけんごうごう)」や、二つの言葉を混合させた「喧喧諤諤(けんけんがくがく)」があるので注意が必要である。
結局、言葉も意味も覚えられなかったわ…。難しすぎ~!
「侃侃諤諤」は議論が盛んなどちらかというと良いイメージで、「喧喧囂囂」はやかましく騒いでいる悪いイメージって感じで覚えたらいいんじゃないですか?
おぉ~!分かりやすい!長文で説明されるより、みーたむのこの言葉だけ読んだ方が分かりやすいんな!