てんこ盛りの由来とは?
「てんこ盛り」の由来
てんこ盛りって聞くとお腹空いてくるね!
それはあーたむだけですよ。
そんなことないよ、座敷あらしもそうだよね?
うーん、てんこ盛りの由来かぁ、知らんな。
あれ?無視?まぁいいや。
日本昔ばなしで、初めてあの山盛りご飯をよそったのが「てんこさん」だったんじゃない?
略して「てんこ盛り」…あるかも!
「てんこ盛り」の意味
「てんこ盛り」とは
器に食べ物をうず高く盛ること。また、その様子。盛ったもの。
という意味です。
山盛り、てこもりと同じ意味の言葉です。
食べ物を普通より多く盛ることは大盛りといいます。
うん、知ってる。
「てこもり」は初めて聞いたん。
たくさんある様子を「○○がてんこ盛り」と言ったりしますね。
「てんこ盛り」の由来
では「てんこ」とは一体何なのか、調べていきましょう。
てんこ盛りの「てんこ」はもともと、漢字で「天骨(てんこつ)」と書く言葉が省略されたものだそうです。
『山頂や空の上の方』を意味する方言として近畿地方、中国地方、四国地方などの一部で使われてきました。
また、「てっこ」や「てっきょ」などといった変化形は西日本だけではなく、東日本の一部でも使われているそうです。
そのことから、「天骨盛り(てんこ盛り)」とは「山の頂のようにうず高く盛り付けられている」という様子を意味するようになりました。
ふーん、「てんこ」は「天骨」で、「山頂や空の上の方」って意味の言葉だったんだね。
いえ、辞書では違うようですよ?
「天骨(てんこつ)」とは
「天骨(てんこつ)」とは
①生まれつき備わった姿や性質。てんこち。
②生まれつき備わった才能や器用さ。また、それらが備わっているさま。てんこち。
という意味の言葉です。
え!?どういうこと?
「てんこ」は方言だから辞書には載っていないのでしょうね。
うん、よく分からない!方言でも辞書に載せたらいいのにね。
うむ、最初は方言だったとしても、全国区に広まってるんだし、辞書に載せてあげてもいいよね。かわいそうに。
ちなみに、「天骨もない」って言葉もあるそうですよ。
「天骨もない(てんこちもない)」とは
とんでもない。途方もない。
という意味の言葉です。
「てんこち」は「てんこつ」が変化したものです。
「天骨」が「才能」という意味であることから、「天骨もない」ということは「才能がない」という意味です。
そこから「非難すべきである」という意味に転じた近世語です。
『あーたむのドジのせいで、天骨もない目にあったわ~』って感じで使えばいいんな。
よく使えそうな言葉ですね。
悪意のある例文だよぉ~。
あ、ところで近世語って何?
近世語(きんせいご)とは
国語史で、江戸時代の言語。およそ享保(1716~1736)または宝暦(1751~1764)ごろを境に前期・後期に二分される。前期は京・大坂を中心に行われた上方 (かみがた) 語が勢力をもち、後期は、東国語を基盤として江戸に発達した江戸語が成立して上方語と並び、またそれ以上の勢力をもち、次第に共通語的性格を有するようになった。
という意味の言葉です。
ん・・・?
中世日本語と現代日本語の間に位置するそうで、中世日本語の多くの特徴が消失する時期であったとともに、現代日本語という形態への移行期でもあったそうですよ。
なるほど、分からん。もういいや。
まとめ
「てんこ盛り」の由来は、漢字で「天骨(てんこつ)」と書く言葉が「てんこ」に省略されたものである。
「天骨」は『山頂や空の上の方』を意味する方言として近畿地方、中国地方、四国地方などの一部で使われてきた。
もともとは食べ物のことで、しかも良い意味で「てんこ盛り」って使ってたけど、最近は食べ物以外でも使うようになったんな~。
そうだね、良くない意味でも使うようになったよね…。
課題がてんこ盛り、とか?
やめてぇ~見たくない!