流言飛語
2021年1月25日

流言飛語とは?

By 座敷あらし

「流言飛語」の意味

「流言飛語」とはどういう意味かご存知でしょうか?

読み:りゅうげんひご

流れるように言い、飛ぶように語る、か…。

「流れるように言う」って嘘言ってるみたいに聞こえるから、まるで詐欺師みたいなんな。

それより、飛ぶように語るってなんですか?

ウッキウキ状態?

意味

「流言飛語」とは

口づてに伝わる、根拠のない情報。

という意味の故事成語です。

「流言」とは

根も葉もないうわさを言いふらすこと。また、そのうわさ。デマ。

という意味であり、

「飛語」とは

根拠のないうわさ。デマ。

という意味の熟語です。

どちらも似たような意味を持つ熟語であり、それらを合わせることで、より意味を強調していると言えます。

ちなみに、「流言飛語」は「流言蜚語」でも良いそうですよ。

「蜚語」?「蜚」ってなんか嫌な予感のする漢字なん…。

嫌な予感??

由来

「流言飛語」は中国の「礼記・儒行(らいき・じゅこう)」と「史記・魏其武安侯伝(しき・ぎきぶあんこうでん)」に由来しています。

【礼記】(らいき)
儒教の最も基本的な経典である「経書」の一つ。
『周礼』『儀礼』と合わせて「三礼」と言われている。全49篇。

【史記】(しき)
中国前漢の武帝の時代に司馬遷によって編纂された中国の歴史書。

故事

「流言」は「礼記・儒行(らいき・じゅこう)」に由来しています。

その中で、「根拠のない噂を流さないこと」と説くような一文が登場します。

この文の中で「流言」という言葉が使われています。

「蜚語」は、「史記・魏其武安侯伝(しき・ぎきぶあんこうでん)」に由来しています。

その中で、「王を激怒させた、根も葉もない噂」を指す言葉として「蜚語」が使われています。

ふーん?「蜚」ってなんなの?

「蜚」とは

①いなむし。イネの害虫。
②あぶらむし。ごきぶり。
③とぶ。

という意味があり、ここでは③のとぶという意味で使われています。

なんだぁ、普通に「飛ぶ」って意味じゃん。

よく見て…②のところ…。

あぶらむし、ごき…ギャー!!

使い方

「流言飛語」とは、良い意味ではなく、悪い意味でよく使われます。

では実際に使ってみましょう。

トイレットペーパーが買えなくなるだと…?

なんだってー!?急いで買いに行かなきゃ!

いや、それネットのデマですよ。流言飛語に惑わされないでくださいよ。

まとめ

「流言飛語」とは

「口づてに伝わる、根拠のない情報。」という意味の故事成語に由来した四字熟語である。

良い意味ではなく悪い意味でよく使われる言葉である。

「飛語」は「蜚語」とも書く。

なんで悪い意味で使われることが多いんだろうね?
根拠がないだけなら良い意味で使っても良くない?

デマですからね。悪いイメージのことが多いんでしょう。
良いイメージのことを言いふらすより悪いイメージのことを言いふらす方が多そうですよね。

人の不幸は蜜の味、ってやつな。