流言飛語とは?
「流言飛語」の意味
「流言飛語」とはどういう意味かご存知でしょうか?
読み:りゅうげんひご
流れるように言い、飛ぶように語る、か…。
「流れるように言う」って嘘言ってるみたいに聞こえるから、まるで詐欺師みたいなんな。
それより、飛ぶように語るってなんですか?
ウッキウキ状態?
意味
「流言飛語」とは
口づてに伝わる、根拠のない情報。
という意味の故事成語です。
「流言」とは
根も葉もないうわさを言いふらすこと。また、そのうわさ。デマ。
という意味であり、
「飛語」とは
根拠のないうわさ。デマ。
という意味の熟語です。
どちらも似たような意味を持つ熟語であり、それらを合わせることで、より意味を強調していると言えます。
ちなみに、「流言飛語」は「流言蜚語」でも良いそうですよ。
「蜚語」?「蜚」ってなんか嫌な予感のする漢字なん…。
嫌な予感??
由来
「流言飛語」は中国の「礼記・儒行(らいき・じゅこう)」と「史記・魏其武安侯伝(しき・ぎきぶあんこうでん)」に由来しています。
【礼記】(らいき)
儒教の最も基本的な経典である「経書」の一つ。
『周礼』『儀礼』と合わせて「三礼」と言われている。全49篇。
【史記】(しき)
中国前漢の武帝の時代に司馬遷によって編纂された中国の歴史書。
故事
「流言」は「礼記・儒行(らいき・じゅこう)」に由来しています。
その中で、「根拠のない噂を流さないこと」と説くような一文が登場します。
この文の中で「流言」という言葉が使われています。
「蜚語」は、「史記・魏其武安侯伝(しき・ぎきぶあんこうでん)」に由来しています。
その中で、「王を激怒させた、根も葉もない噂」を指す言葉として「蜚語」が使われています。
ふーん?「蜚」ってなんなの?
「蜚」とは
①いなむし。イネの害虫。
②あぶらむし。ごきぶり。
③とぶ。
という意味があり、ここでは③のとぶという意味で使われています。
なんだぁ、普通に「飛ぶ」って意味じゃん。
よく見て…②のところ…。
あぶらむし、ごき…ギャー!!
使い方
「流言飛語」とは、良い意味ではなく、悪い意味でよく使われます。
では実際に使ってみましょう。
トイレットペーパーが買えなくなるだと…?
なんだってー!?急いで買いに行かなきゃ!
いや、それネットのデマですよ。流言飛語に惑わされないでくださいよ。
まとめ
「流言飛語」とは
「口づてに伝わる、根拠のない情報。」という意味の故事成語に由来した四字熟語である。
良い意味ではなく悪い意味でよく使われる言葉である。
「飛語」は「蜚語」とも書く。
なんで悪い意味で使われることが多いんだろうね?
根拠がないだけなら良い意味で使っても良くない?
デマですからね。悪いイメージのことが多いんでしょう。
良いイメージのことを言いふらすより悪いイメージのことを言いふらす方が多そうですよね。
人の不幸は蜜の味、ってやつな。