雨模様
2021年1月18日

雨模様とは?

By 座敷あらし

「雨模様」の意味

「雨模様」とはどういう意味かご存知でしょうか?

読み:あまもよう/あめもよう

簡単すぎでしょ!雨が降ってるってことだよ。

ふむ、では本来の意味は?

え・・・水玉模様?

斬新なん!

最近の使われ方

最近は「雨が降っている状態」であることを指す時に「雨模様」とよく使われています。

ですが、それは本来の使い方とは違っているのです。

じゃあ雨が降っていることってなんて言えばいいんだろう?

「雨が降っている」って、そのまま言えばいいんじゃないですか?

違うんだよ~!かっこいい感じで言いたい時ってあるじゃん!

ありきたりだけど、「空が泣いている」って言えば?

本来の意味

本来「雨模様」とは

①雨の降りそうな空の様子。
②雨が降っているらしい様子。

という意味で使われています。

また、読み方としては、本来「あまもよう」が正しいと言われています。

「雨」 が他の言葉と結びついて 「雨~」 という言葉になるときは、 「あま~」 と読みます。

「雨合羽 (あまがっぱ) 」「雨傘 (あまがさ) 」 「雨蛙 (あまがえる) 」「雨粒 (あまつぶ) 」 など、 「あま~」と読む 言葉は多いです。

最近は、「雨模様」 や「雨粒」 などは 「あめもよう」 や「あめつぶ」 と読むこともあるようです。

ショパンの曲も「雨だれ(あまだれ)」って読みますね。

何それ?ショパンは聞いたことあるけどタイトルは初めて聞いたよ~。

誤用の定着率

平成22年度に「国語に関する世論調査」で、「外は雨模様だ。」という例文を挙げて「雨模様」の意味を尋ねたところ、

本来の意味の「雨が降りそうな様子」で使う人は43.3パーセント、

本来の意味ではない「小雨が降ったりやんだりしている様子」で使う人は47.5パーセントという結果が出ています。

びっくりだよ!

約半数が間違えていますからね。

違うよ~!約半数が正解を知ってたことにびっくりしてるの!もっと少ないはずだよ!

そっちか~。

なぜ誤用されることが多いのか

「雨模様」とはもともと、「雨もよい」という形の言葉でした。

この「もよい」とは「催す」という意味です。

「催す」とは

①人を集めて行事などを行う。開催する。
②そういう気持ちにさせる。かきたてる。さそう。また、物事が起ころうとする兆候を見せる。きざす。
③せきたてる。催促する。
④人を呼び集める。召集する。
⑤手はずを整える。準備する。

という意味があります。

ここでは②の意味「物事が起ころうとする兆候を見せる、きざす」からきています。

例えば「眠気を催す」というときは、「眠たくなってきたけれどまだ眠ってはいない状態」を示すので、「雨もよい」というと、「雨が降りそうだけどまだ降っていない状態」であることを示しています。

「もよい」という言葉は「もよう」に変わり、今の「模様」へと変化していきました。

そのせいで、「催す」という意味が見えにくくなると同時に、「模様」という漢字から「様子」という意味だと捉えられるようになったのかもしれません。

「雨もよい」って風流でいいねぇ~。

それは同意ですが、「水玉模様」発言していた人と同じなんて少し複雑ですね…。

まとめ

「雨模様」の本来の意味は「雨の降りそうな空の様子」である。

しかし最近は「雨が降っている状態」であることを指す時に使うことも多い。

読み方は「あまもよう」が正しいと言われているが、「あめもよう」でも間違いではない。

「雨もよい」に「雨だれ」かぁ。
雨が付く言葉は必殺技っぽくていいね!

それ分かるん!「秘技!雨だれの舞!」とか。

さっきは風流って言ってたじゃないですか…!