雨模様とは?
「雨模様」の意味
「雨模様」とはどういう意味かご存知でしょうか?
読み:あまもよう/あめもよう
簡単すぎでしょ!雨が降ってるってことだよ。
ふむ、では本来の意味は?
え・・・水玉模様?
斬新なん!
最近の使われ方
最近は「雨が降っている状態」であることを指す時に「雨模様」とよく使われています。
ですが、それは本来の使い方とは違っているのです。
じゃあ雨が降っていることってなんて言えばいいんだろう?
「雨が降っている」って、そのまま言えばいいんじゃないですか?
違うんだよ~!かっこいい感じで言いたい時ってあるじゃん!
ありきたりだけど、「空が泣いている」って言えば?
本来の意味
本来「雨模様」とは
①雨の降りそうな空の様子。
②雨が降っているらしい様子。
という意味で使われています。
また、読み方としては、本来「あまもよう」が正しいと言われています。
「雨」 が他の言葉と結びついて 「雨~」 という言葉になるときは、 「あま~」 と読みます。
「雨合羽 (あまがっぱ) 」「雨傘 (あまがさ) 」 「雨蛙 (あまがえる) 」「雨粒 (あまつぶ) 」 など、 「あま~」と読む 言葉は多いです。
最近は、「雨模様」 や「雨粒」 などは 「あめもよう」 や「あめつぶ」 と読むこともあるようです。
ショパンの曲も「雨だれ(あまだれ)」って読みますね。
何それ?ショパンは聞いたことあるけどタイトルは初めて聞いたよ~。
誤用の定着率
平成22年度に「国語に関する世論調査」で、「外は雨模様だ。」という例文を挙げて「雨模様」の意味を尋ねたところ、
本来の意味の「雨が降りそうな様子」で使う人は43.3パーセント、
本来の意味ではない「小雨が降ったりやんだりしている様子」で使う人は47.5パーセントという結果が出ています。
びっくりだよ!
約半数が間違えていますからね。
違うよ~!約半数が正解を知ってたことにびっくりしてるの!もっと少ないはずだよ!
そっちか~。
なぜ誤用されることが多いのか
「雨模様」とはもともと、「雨もよい」という形の言葉でした。
この「もよい」とは「催す」という意味です。
「催す」とは
①人を集めて行事などを行う。開催する。
②そういう気持ちにさせる。かきたてる。さそう。また、物事が起ころうとする兆候を見せる。きざす。
③せきたてる。催促する。
④人を呼び集める。召集する。
⑤手はずを整える。準備する。
という意味があります。
ここでは②の意味「物事が起ころうとする兆候を見せる、きざす」からきています。
例えば「眠気を催す」というときは、「眠たくなってきたけれどまだ眠ってはいない状態」を示すので、「雨もよい」というと、「雨が降りそうだけどまだ降っていない状態」であることを示しています。
「もよい」という言葉は「もよう」に変わり、今の「模様」へと変化していきました。
そのせいで、「催す」という意味が見えにくくなると同時に、「模様」という漢字から「様子」という意味だと捉えられるようになったのかもしれません。
「雨もよい」って風流でいいねぇ~。
それは同意ですが、「水玉模様」発言していた人と同じなんて少し複雑ですね…。
まとめ
「雨模様」の本来の意味は「雨の降りそうな空の様子」である。
しかし最近は「雨が降っている状態」であることを指す時に使うことも多い。
読み方は「あまもよう」が正しいと言われているが、「あめもよう」でも間違いではない。
「雨もよい」に「雨だれ」かぁ。
雨が付く言葉は必殺技っぽくていいね!
それ分かるん!「秘技!雨だれの舞!」とか。
さっきは風流って言ってたじゃないですか…!