お年玉の由来とは?
「お年玉」の由来
お正月って良いよね!お年玉貰えるし!
貰えるから私たちは嬉しいですけれど、大人は大変そうですよねぇ。
うむ、大変なんな…。誰がお年玉って制度を始めたんよ…。
哀愁と実感がこもっていますね。
あれ?座敷あらしって何歳?
・・・。
「お年玉」の意味
「お年玉」とは
新年を祝うために贈られる金品のこと。
現在では特に子供に金銭を与える習慣及びその金銭の意で用いられている。
という意味です。
「お年玉」は単に「年玉(としだま)」とも言います。
目上の者が目下の者に贈るのが特徴です。
そんなの日本人なら誰でも知ってるんよ。
由来が聞きたいんよ。早よ早よ!
…って、これ前にも言ったことあるなぁ。
「お年玉」の由来
本来、お年玉とは、子供に渡すお金のことではなく「餅」のことを指していました。
お正月とは、新年の神様「年神様」をお迎えし、もてなすための行事のことです。
年神様は、おそなえをしてくれたお返しとして、「新しい魂(たましい)」を分け与えます。昔の人々は、この新しい魂のおかげで、1年分の力を授かると考えられていたそうです。
…ん?新しい魂?餅?どういうこと?
「新しい魂」とは『気力』や『生きる力』って意味があるらしいんな。
年神様の魂は家の餅玉(鏡餅)に宿るそうです。魂の宿った餅玉を一家の家長が家族に配り、分け与える。このことを「年神様の魂」から「としだま」「御年魂(おとしだま)」と呼ばれたことが現在のお年玉の由来だと言われています。
また、これを一年の最初に賜るものとして「年賜(としたま)」と呼ばれたことから、とする説もあります。
年神様から「新しい魂」をもらえるのは家長(父親)だけだったので、父親は神様からもらった目に見えない「魂」を目に見える形にして、家族に渡していたと言われているそうです。
餅に魂が入るけど、父親以外には見えないの…?よく分かんないや~。
いつ「餅」から「お金」に変わったのか
「お年玉」がいつから始まったのかは諸説ありますが、江戸時代には庶民にも広まっていたと言われています。また、お餅以外の品物やお金を渡すこともあり、こうした年始の贈り物を「お年玉」というようになりました。
江戸時代からずっとお年玉の風習は続いていましたが、昭和30年代の高度経済成長期ごろから、現代のように現金を渡すのが一般的になってきました。高度経済成長期で、企業で働く人が増加し、農家が減少し、お米を作る人が減ったことで、お年玉も餅から現金に変化したとみられています。
お年玉でお金もらうのって昭和30年代からなの!?もっと前からだと思ってたよ~。
餅のままならよかったのに…。
日本以外の「お年玉」
正月(旧正月)に子供にお金などを与える「お年玉」のような風習は、アジア諸国では少し見られます。
中国では昔から、一種のお守りとして、子供に「圧勝銭(厭勝銭)」と呼ばれる貨幣を持たせる風習がありました。現代のお年玉は「圧歳銭」と呼ばれています。これは中国語の災いを表す「祟」と新しい年の「歳」の発音が同じことから来ています。年始に大人が子供に金銭などを与えることで子供を襲う祟りが抑えられ、その一年を平穏無事に過ごすことができるという民間信仰から来ているそうです。
また、中国では、大人が大人にお金を送る利是という風習があります。
韓国では「歳拝金」と言うお年玉があります。目上の人から目下の人へお金を贈る、という点では日本のお年玉と同じですが、土下座したり、服従行為をしないと貰えないそうです。
土下座や服従だと…!?
そんなことをしてまで「お年玉」を貰いたくはないですね。
え、そう?土下座するだけでお金貰えるならアリでしょ~。金額にもよるけどさ。
まとめ
「お年玉」は、昔は「お金」ではなく「餅」を貰っていた。
「年神様」の魂が宿った餅玉を一家の家長が家族に配り、分け与えたことから、「としだま」「御年魂(おとしだま)」と呼ばれるようになった。
昭和30年代の高度経済成長期ごろから、現代のように現金を渡すのが一般的になってきた。
今年はコロナのせいで会えないからお年玉をあげなくて済んでほっとしてる大人も少なからずいると思うんな。
最近は「キャッシュレスお年玉」も増えてきてるそうですよ。
実際に会わなくても貰えるよ?
何それ怖い!知らなかったことにしとくん…!