閑話休題とは?
「閑話休題」の意味
「閑話休題」とはどういう意味かご存知でしょうか?
読み:かんわきゅうだい
カンロちょうだい??
そういえばカンロ飴って食べたことないですね。
そうなん?犬でも食べるのに。昔、おじいちゃんが飼ってたワンコに砕いたカンロ飴あげてて、美味しそうに食べてたの覚えてるん。
え、犬って飴食べるんですか…?
最近の使われ方
最近は、話題が横道に逸れたり、話が本題から余談に移るときに使うことがありますが、それは本来の使い方とは違っています。
違うん?授業中に、先生の昔話や最近の面白い話とかを話すようなことかと思ってたん。
「休題」だから本題を休んで違うことを話すことだと思ってました。
本来の意味
「閑話休題」とは
余談を打ち切って、本筋にもどる意を表す語。
それはさておき。さて。
という意味の四字熟語で、「無駄話に逸れていたが、これから本題に戻る」というときに使います。
そもそも、「閑話」とは
①無駄話
②心静かにする話。もの静かな会話。
という意味があります。
そして、「休題」には
それまでの話を一時やめること。
という意味があります。
それらが組み合わさり「無駄話をやめること」という意味が、「本題に戻ること」という意味になりました。
「閑話」の意味っておもしろいね。①の「無駄話」っておしゃべりでうるさいイメージなのに、②だと「心静かにする話、もの静かな会話」って真逆じゃん!
たしかに!そう言われたらそうなんな。
由来
「閑話休題」は、中国の「水滸伝」から由来しています。
【水滸伝】(すいこでん)
明代の中国で書かれた長編白話小説。『西遊記』『三国志演義』『金瓶梅』とともに「四大奇書」に数えられる。
施耐庵(あるいは羅貫中)が、創作されたとされている。
「滸」は「ほとり」という意味なので、『水滸伝』とは「水のほとりの物語」である。
反権力的な傾向であるため、しばしば禁書となったものの広く愛読され、現在も農民革命の文学として高く評価されている。
『水滸伝』十章に
「しばらく閑話を把(と)りて休題し、ただし正話(せいわ)を説(い)わんや。」という言葉があります。この言葉の意味は「むだ話をやめて本筋の話を語りましょう。」ということを表しています。
水滸伝ってゲームが元じゃなかったんだね!
恥ずかしいので、お願いだから外では言わないでくださいね。
え、なんで?
「閑話休題」の使い方
「閑話休題」とは、単独の四字熟語ではなく、主に文章中において、接続詞のように使われています。
では、実際に使ってみましょう。
水滸伝って有名だけど、ストーリーとか全く知らんのな。
そうなんですね、小説とか好きそうなのに意外ですね。
閑話休題、ワンコってカンロ飴食べるんだね!
ちょっと待ってください!
本筋に戻す時に「閑話休題」って使うんですよ。これだと「カンロ飴」の話が本筋で「閑話休題」の話が雑談みたいに聞こえますよ。
「カンロ飴」の話を先にしてたんだからこっちが本筋でしょ?
「閑話休題」のページなんですからこちらが本筋に決まってます!
まとめ
「閑話休題」の本来の意味は
「余談を打ち切って、本筋にもどる意を表す語」であり、主に文章中において、接続詞のように使われる。
しかし、「話が本題から余談に移る」など、逆の意味として使われることも多い言葉である。
なんだかもう頭が痛いですね…。
大丈夫?大変だね~。
いったい誰のせいだと思っているんでしょうね…。
まぁまぁ~、飴ちゃんいる?
カンロ飴食べて元気出しなよ。