尻尾を巻くとは?
「尻尾を巻く」の意味
「尻尾を巻く」とはどういう意味かご存知でしょうか?
読み:「しっぽをまく」
くるくるになってるしっぽってかわいいよね!
つまり「尻尾巻いてる」のが可愛いってこと?
うん、そうだよ!…おかしいの?
くるくるのしっぽはかわいいですけど、「尻尾を巻く」の意味を考えると発言が怖いです。
意味
「尻尾を巻く」の意味は
立ち向かう気持ちをなくす。降参する。
負けて、相手に従う意を示す。
という意味です。
「尻尾を巻いて逃げる」「尻尾を巻くような~」というような使い方をよく聞くと思います。
たいてい、勝負の前から逃げ出すときに使われています。
つまり、さっきのあーたむの発言は「立ち向かう気持ちをなくしてるのって可愛いよね」と笑顔で言ったのと同じことなんな。
え!?私ヤバイ人みたいじゃん!
だから怖いって言ったじゃないですか。
けど、どうして「尻尾を巻く」が降参したことを表すようになったんだろうね?
由来
なぜ、「尻尾を巻く」が降参したことを表すようになったのか見ていきましょう。
由来:負け犬が尻尾を巻いて逃げるさまから。
犬は文字通り尻尾を丸めて巻くことがあります。それは、恐怖や不安、服従などを示す時に行います。
なぜかというと、犬は尻尾を後ろ足の間に入れることで、肛門腺を塞ぎ、自分の臭いを消そうとしているからだそうです。
2匹の犬が出会うと尻尾を高く上げて、お互いに臭いを嗅ぐ動作をします。そして相手の方が強いと感じたら、いそいで尻尾を丸めてしまいます。
そのことから、負けを認めると「尻尾を巻く」と使われだしたようです。
なんで犬っておしりのにおいを嗅ぐんだろうね。
臭いの確認は犬同士の挨拶らしいですよ。
ちなみに、相手が強いと感じて自分の臭いを消すのは、人間が不安を感じたり自信がないときに顔をそらすのと似てるらしいんな。
人間も犬も同じなんだね~。
類義語
「尻尾を巻く」の類義語は数多くあります。
降参したことを表す言葉なので、「軍門に下る」「白旗を上げる」「両手を上げる」「兜を脱ぐ」「旗を巻く」など、そのほかにも言い換えられる言葉はたくさん存在しています。
降参という意味ですし、「軍」や「旗」「兜」など、戦いで使うものや、戦いに関する言葉が多いですね。
やっぱりしっぽが一番可愛いね!
「尻尾」がついた慣用句
「尻尾を巻く」以外にも「尻尾」が付く慣用句があるのでご紹介します。
・「尻尾を出す」
隠していたことやごまかしが露見する。ぼろを出す。
・「尻尾を掴む」
他人のごまかしや悪事の証拠などを押さえる。
「尻尾を出す」「尻尾を掴む」の尻尾はどちらも人間を化かす狸や狐の尻尾です。
たぬき?
・「尻尾を振る」
力のある者に気に入られるように振る舞う。
「尻尾を振る」の尻尾は言うまでもなく犬の尻尾ですね。
まとめ
「尻尾を巻く」の意味は「立ち向かう気持ちをなくす、降参する」である。
犬が臭いを嗅いだ時に相手の方が強いと分かった時に、尻尾を丸めて巻くことが由来である。
ねぇねぇ、ぶたのしっぽっていつも丸まってるよね、なんでだろう?
しっぽは豚の気持ちを表していて、元気な豚はしっぽをくるりと上向きに巻いているそうですよ。
つまり、うちらが知ってる豚はみんないつも元気ってことなんな。
いつも元気…。あーたむと一緒ですね。
ちょっと!いま、私と豚を一緒にした!?