冬至とは?
「冬至」とは?
「冬至」とはどういう意味かご存知でしょうか?
読み:とうじ
よく知らないけど、寒い日のことでしょ?
寒い日には変わりないですけどね。
寒い日にお風呂のなかに柚子を入れる日なんよ!
冬至の意味
冬至とは二十四節気の一つです。
北半球では太陽の高さが一年中で最も低くなるので、日の出から日の入りまでの時間がもっとも短い、つまり、『昼が一番短く、夜が長い日』のことです。
夏至の日と比べると、北海道の根室で約6時間半、東京で約4時間40分もの差があるそうです。
二十四節気(にじゅうしせっき)
1太陽年を日数(平気法)あるいは太陽の黄道上の視位置(定気法)によって24等分し、その分割点を含む日に季節を表す名称を付したもの。
二十四節気一覧
春:立春 雨水 啓蟄 春分 清明 穀雨
夏:立夏 小満 芒種 夏至 小暑 大暑
秋:立秋 処暑 白露 秋分 寒露 霜降
冬:立冬 小雪 大雪 冬至 小寒 大寒
ん?なんて?
つまり、1年を24に分けて季節の移り変わりをあらわしたんですよ。約15日くらいで変わっていきますよ。
春分とか秋分とか夏至とか知ってるのもあるんな!それが「二十四節気」って堅苦しい名前なのは知らんかったんよ。
冬至の別名
冬至の別名は「一陽来復(いちようらいふく)」といいます。
一陽来復(いちようらいふく)
冬が終わり春が来ること。新年が来ること。また、悪いことが続いた後で幸運に向かうこと。
日に日に太陽の力が弱まって昼の時間が短くなっていたものが、冬至を境にまた太陽の力が蘇り、冬至を境に運も向いてくるとして、昔の人々はこれを「一陽来復」といい、太陽の復活を祝っていました。
冬至の定番
冬至といえば、かぼちゃを食べて柚子湯に入るのが定番ですが、それはなぜなのでしょうか?また、それ以外にも定番はあるのでしょうか?
それぞれ見てみましょう。
柚子湯
黄色い柚子を入れたお風呂に入る事で、邪気を祓う意味が込められています。
もともとは、「一陽来復」の運を呼びこむ前に、厄払いするための禊(みそぎ)として身を清めていたそうです。
冬至=「湯治(とうじ)」に、柚子=「融通(ゆうずう)」という語呂合わせもありますが、柚子の成分が皮膚によく、柚子湯に入ると、血行促進して冷え性を緩和したり、体を温めて風邪を予防してくれるからです。
また、実るまでに長い年月がかかるので長年の苦労が実りますようにという願いが込められていたり、寿命が長く病気にも強い柚子の木にならって、柚子湯に入って無病息災を祈る風習になったとも言われています。
ちなみに、江戸時代後期の「東都歳事記(とうとさいじき)」という本に、「冬至に柚子湯に入る」記述があったため、江戸時代にはこの習慣が出来上がっていたようです。
柚子湯の柚子って丸ごといれてもいいの?
丸ごとで大丈夫ですよ。もしくは、半分にしたり輪切りにして浮かべてもいいですが、果肉や種が浮かぶから、あとの掃除が大変です。切ったものをガーゼに包むと掃除が楽ですし香りも良く出ますよ。
むぅ、けどそれだと柚子が見えないから寂しいんな。
うちは丸ごと入れる派よ。
かぼちゃ
柚子と同じく、黄色は魔除けの色とされていました。
そこで栄養価も高く、黄色いカボチャを1年の区切りである冬至の日に食べる事で、無病息災を祈りました。
かぼちゃはビタミンAやカロチンが豊富なので、中風(脳卒中)や風邪を引かないとか、金運を祈願する意味もあるようです。
本来かぼちゃの旬は夏ですが、長期保存が効くことから、野菜のとれない冬に栄養をとるための先人の知恵でもあります。
冬至にはかぼちゃの「いとこ煮」を食べる地方もあるそうです。
いとこ煮?
小豆とかぼちゃを煮るそうですよ。
硬いものをおいおい(甥)入れて、めいめい(姪)炊き込んでいくことからそう言われているそうです。
山形県や北陸、奈良、山口周辺で伝わってるんだって。初めて知ったん。
運盛り
冬至には「ん」のつくものを食べると「運」が呼びこめるといわれています。
冬の七種(ななくさ)である「なんきん」「にんじん」「れんこん」「うどん」「ぎんなん」「きんかん」「かんてん」のように、名前に「ん」のつくものを「運盛り」 といって縁起をかついでいました。
冬至を境に運を盛り返す意味でかぼちゃ(なんきん)を食べられるようになった由来の一つです。
まとめ
冬至とは二十四節気の一つで、『昼が一番短く、夜が長い日』のことである。
柚子湯、かぼちゃが定番となっているが、魔除けや、健康を祈ったり、冬でも栄養がとれるための先人の知恵でもあった。
で、結局、冬至っていつなの?
今年の2020年は、12月21日(月)だそうです。
今年は?来年は違うの?
来年の2021年は12月22日だって。2023年まで22日で、2024年は21日だってよ。
ふーん、覚えられないからいいや~。