ぽん酢
2020年12月7日

ポン酢とは?

By 座敷あらし

ポン酢とは?

ポン酢(ポンず)とは、ダイダイ・ユズ・スダチ・カボス・ライムなどの柑橘類の果汁を用いた和食の調味料である。

一気に寒くなってきましたね。

冬といえば鍋。鍋といえばポン酢!

だけど、ポン酢の「ポン」って何のことか分かりますか?

ということで、今回は、なぜ「ポン酢」という名前なのか調べていきましょう。

ポン…可愛いからかな!

語呂がいいから!

もしそれが本当だったらびっくりしますよ。

えー?じゃあ無難にポンカンで。

由来について

柑橘系の味がするので、ポンカンだろうと思う方も多いと思いますが、どうやら違うようです。

ポン酢の由来

「ポン酢」は、オランダ語の「ポンス(pons)」という言葉に由来する外来語です。

オランダ語の「ポンス(pons)」とは、蒸留酒に柑橘類の果汁や砂糖、スパイスなどを混ぜたカクテルの一種「ポンチ(punch)」のことです。

このカクテルは江戸時代、当時貿易の拠点だった長崎県・出島のオランダ商館の食卓でたしなまれていたり、オランダ人の船員がよく飲んでいたそうです。

そして、日本でこの「ポンス(pons)」を使用して調味料が作られ、「ポン酢」が誕生しました。

酢は入っていませんでしたが、酢のように酸味があったことから漢字の「酢」が充てられ、さらにこれが濁って発音され「ポン酢(ポンず)」になったとされています。

えぇ!?「ポン」+「酢」じゃないの?

そもそも酢が入っていなかったなんてビックリなん!

ポンスの由来

さらにこのオランダ語の「ポンス」は、インドのサンスクリット語の「パンチャ」に由来しているそうです。

パンチャとは、数字の「5」のことです。

5つの材料(レモン果汁、水、砂糖、塩、紅茶)と香辛料で作った「胃腸薬」となる飲み物を指していました。

「パンチャ」はやがてヨーロッパに伝来して、名前もオランダ語の「ポンス」に変わり、アルコールの入った飲み物として生まれ変わりました。

ちなみに、この「パンチャ」はイギリスでは「パンチ」に変わり、果汁、砂糖やシロップ、炭酸水、アルコール、水、スパイスなどを混ぜた飲み物「フルーツパンチ」が生まれました。

その飲み物から、果物を入れて食べ物として出来上がったのがフルーチポンチです。

フルーツポンチだ!

けど、よくあるフルーツポンチってアルコールなんか入ってないんよ?

元々はアルコール入りでしたけど、現在ではアルコールを含まない「フルーツポンチ」も多くなっているようですよ。

そもそもアルコール入りのフルーツポンチなんて聞いたことないけどね!そんなの本当にあるの?

ポン酢醤油について

現在では、「ポン酢」に醤油を加えた「ポン酢醤油」も一般的に「ポン酢」と呼ばれることが多いです。

食品メーカー・ミツカンでは「味ぽん」という商品を販売しています。

柑橘果汁に醸造酢を加えた「ぽん酢」に醤油を加えて味つけをした「味つけぽん酢」という言葉を縮めて、「味ぽん」という名称が生まれたそうです。

そうそう!ポン酢って言ったら「味ぽん」のことを言うよね!

それは人それぞれですけどね。
前にネットで話題になってたのが、旦那さんは奥さんに「ポン酢買ってきて」と頼まれたからポン酢を買って帰ったら「味ぽんで良かったのに」と怒られた話は有名ですよね。

可哀相だけど、それはちょっと分かるんな。

それぞれ、その家での呼び方ってあるよね~。

様々な「ポン」

では、「ポン」つながりで、ポンカンやポンジュースも見ていきましょう。

まずはポンカンです。

ポン酢はポンカンが由来かも?と思いましたが、そもそも、「ポンカン」とはいったい何が由来なのでしょうか。

実は、ポンカンの「ポン」は、インドのpoona(プーナ)という地名に由来するそうです。

原産地もインドで、明治時代に日本に伝わりました。

ポンカンは漢字にすると「椪柑」と書き、「椪」が日本でポンと発音されたことから、ポンカンと呼ばれるようなったそうです。

「カン」は柑橘の「柑」を表しています。

ちなみに、「デコポン」は、清見とポンカンを掛け合わせてできた柑橘の愛称です。
デコポンの特徴はヘタの部分のこぶのような出っ張りです。そこから、「デコのある清見ポンカン」を縮めてデコポンと名付けられたと言われています。

インド!?それはインド人もビックリだ!

「インド人もビックリ」はうちが言いたかったのに!

あー…、はい、次はポンジュースです。

ポンジュースの名付け親は、松山藩主の血を引く、当時の愛媛県知事 久松 定武氏だそうです。

発売当時の宣伝ポスターには『日本で生まれて世界に輝くポンジュース』とうたっており、日本一のジュースになるようにとの願いを込めてつけられたものです。

ですので、「日本(ニッポン)一」のポンから取ったという説が有力ですが、名付け親の久松氏はフランスに住んでいたことがあり、フランス語のあいさつ「ボンジュール」の 「ボン」の響きにも似ているからということで名付けたという説もあります。

えぇ~?さすがに噓でしょ!

ポンジュースで有名なえひめ飲料のホームページに書いてあったので間違いないですよ。

まとめ

「ポン酢」の由来はポンカンではなく、オランダ語の「ポンス(pons)」という言葉に由来する。

「ポンス(pons)」とは、蒸留酒に柑橘類の果汁や砂糖、スパイスなどを混ぜたカクテルの一種「ポンチ(punch)」のこと。

現在では、「ポン酢」に醤油を加えた「ポン酢醤油」も一般的に「ポン酢」と呼ばれることが多い。

ポン酢って無駄に種類多いからどれ買ったらいいか分からなくて結局いつもと同じやつ買うんな。

種類が多いのは関西だけらしいですけどね。

そうなの!?何でだろうね?