潮時とは?
「潮時」の意味
「潮時」とはどういう意味かご存知でしょうか?
読み:しおどき
わしもそろそろ体力の限界…潮時じゃの…。
おじいちゃん…!!逝かないで…!!
いや、職人のおじいさんの引退をイメージしたんじゃが、まさか人生の引退を迫られるとは…。
終わりを意味する時によく使いますね。
最近の使われ方
最近は「終わりの時」「引き際」という意味で使われることが多いですね。
「跡継ぎはいないし、もう店をたたもう。ここらが潮時だ。」
「このたこ焼きふりかけは最近売れないなぁ。そろそろ廃番にする潮時だろう。」
このように物事を終わらせるときにも使えますが、本来はマイナスイメージではなくプラスなイメージの言葉なのです。
終わらせるのにプラスなイメージって良いですよね。
そうだね、おじいちゃん安らかに。
本来の意味
本来「潮時」とは
潮の満ちる時、また、引く時。
物事を始めたり終えたりするのに、適当な時機。好機。
という意味で使われています。
「引退」「閉店」「別れ」などマイナスに思われた事でも、それはほかの物事の始まりになるのです。
「跡継ぎはいないし、もう店をたたもう。ここらが潮時だ。」
この人は店をたたむ悲しみはあるかもしれませんが、「店を売ったお金で、海外で妻と余生を楽しもう」と思っています。
「このたこ焼きふりかけは最近売れないなぁ。そろそろ廃番にする潮時だろう。」
この人も、たこ焼きふりかけが売れなくなるのは悲しいですが、「じゃあ思い切って廃番にして、前から構想を練っていたたい焼きふりかけを発売しよう!」と思っています。
このように、「潮時」とは何かを終えたり始めたりするのにベストなタイミングのことをあらわす言葉なのです。
ちなみに、この店をたたんだおじいちゃんは、マレーシアに行くかメキシコに行くか悩んでいるそうです。
どっちでもいい情報だよ!羨ましすぎる~!
由来
「潮時」の由来は、潮の満ち引きにあります。
潮時とはもともと漁師の間で使われていた言葉です。
漁に出るときに、潮の状況を見極めて、最も適切なタイミングで船を出せる頃合いを「潮時」と言っていたのが、「潮時」という言葉の由来だと言われています。
「船を出す頃合い」から「物事を始めたり終わったりするのに良い頃合い」という意味で広く使われるようになりました。
誤用の定着率
平成24年度の「国語に関する世論調査」で、「潮時」の意味を尋ねたところ、
本来の意味の「ちょうどいい時期」と答えた人は60.0パーセント、
本来の意味ではない「ものごとの終わり」と答えた人は36.1パーセントという結果が出ています。
年齢別に見ると、全ての年代で本来の意味である「ちょうどいい時期」と答えた人の割合は5割を超えています。
ただし、本来の意味ではない「ものごとの終わり」と答えた人は20~50代で他の年代よりも高く4割台前半となっています。
あれ?意外と多くの人が本来の意味を知ってるんだね!
20~50代の年代は4割くらいの人が本来の意味ではない方を答えていますからね、その年代の半数近くが間違えているとも言えますけれど。
なぜ誤用されることが多いのか
世間で「潮時」と使われるときは、「引退」や「別れ」などマイナスイメージのあるタイミングであることが多いからでしょう。
そのために「なにかをするのにちょうどいい時期」という意味が伝わりにくくなり、「潮時」自体を「ものごとの終わり」という意味で読み取ってしまう人が増えているのかもしれません。
そもそも、スポーツ選手の引退会見でも泣きながら「潮時」って言葉使ってるのよく見るから「ものごとの終わり」のイメージになってしまうんな。
仕方ないよね~。
まとめ
「潮時」の本来の意味は
「潮の満ちる時、また、引く時。物事を始めたり終えたりするのに、適当な時機。好機。」である。
しかし最近は「ものごとの終わり」というマイナスイメージのときに使われることが多い。
結局、お店をたたんだ例のおじいさんはマレーシアに移住を決めたそうですよ。
本当にどうでも情報だわ!
けどいいなぁ~。マーライオンとかビルの上にある船とか見たいよぉ~!
マリーナベイサンズな。コナンの映画でどっかーんと崩壊してたやつなんな。そして鈴木財閥が修復費用出したらしいんな。