小春日和とは?
「小春日和」の意味
『小春日和』とはどういう意味かご存知でしょうか?
読み:『こはるびより』
春のぽかぽかした暖かい日でしょ?日向ぼっこしたくなるよね~。
外でたい焼き食べたくなる感じなんな!
その例えはよく分からないです。
最近の使われ方
最近は特に若者の間で「春先の頃の穏やかで暖かな天気」という意味で使われていることもありますが、それは本来の使い方とは違っています。
え、なんで違うの?春の日和って書いてるのに…?
本来の意味
本来『小春日和』とは
初冬のころの、暖かくて穏やかな天気。
という意味で使われています。
由来
春のようにあたたかな様子が「小春」と呼ばれ、それが陰暦の10月の別称としても使われるようになりました。
陰暦10月は現在で言うと、だいたい11月から12月上旬に当たります。
「日和」には「天候」「空模様」や「晴天」などの意味があります。
秋の終わりから冬の初めの、よく晴れた暖かい日を指しているんですね。
春って言ってるのに「小春」は冬を指すなんて詐欺だよ…。
じゃあぽかぽかしてる本物の春はなんて言えばいいの?
春日和・冬日和
初冬に使う「小春日和」という言葉の方がメジャーではありますが、春に使う「春日和」という言葉も存在しています。
春の日の晴れておだやかな空模様
春日和は長続きせず、3、4日で崩れることが多いそうです。
そして、春があれば冬もあるそうです。
「冬日和」とは
穏やかに晴れた冬の日、いかにも冬らしい空模様
という意味です。
「小春日和」を過ぎた12月初旬以降の穏やかに晴れた日は「冬日和」ということになります。
ちなみに、「小冬日和」という言葉はないみたいなん。残念。
誤用の定着率
平成26年度の「国語に関する世論調査」で、「小春日和」の意味を尋ねたところ、
本来の意味の「初冬の頃の、穏やかで暖かな天気」と答えた人は51.7パーセント、
本来の意味ではない「春先の頃の、穏やかで暖かな天気」と答えた人は41.7パーセントという結果が出ています。
全体の調査結果を見ると、本来の意味とされる「初冬の頃」を選んだ人が5割強と過半数となっていますが、「春先の頃」を選んだ人も4割を超えています。
年齢別に見ると、30代以上では本来の意味である「初冬の頃」を選択した人の方が多かったですが、20代以下の若い年代では「春先の頃」の方が多く選択されています。
20代は54.5パーセント、10代では66.1パーセントの人が本来の意味ではない「春先の頃」と答えていました。
なぜ誤用されることが多いのか
「春」という言葉に引きずられて、「春先の頃」と思うのでしょう。
現代では、陰暦の10月を指した「小春」という言葉が日常生活の中で使われることはほとんどありません。
「小春凪」「小春空」といった言葉もありますが、俳句で冬の季語として用いられることなどはあっても、普段はなかなか聞くことがありません。
「小春」という言葉や意味を知る人が少なくなると、ますます「小春日和」という言葉の誤用も進んでいくのかもしれません。
まとめ
「小春日和」の本来の意味は
「初冬のころの、暖かくて穏やかな天気。」
しかし最近は、「春」という字に引きずられて「春先の頃の穏やかで暖かな天気」という意味で使われていることも多い。
「小春」は陰暦の10月を指した言葉であり、「春」とは違う意味である。
子供に生まれた季節の名前付けたりするじゃん?勘違いして、「春に生まれたから小春」とか付けてたら赤っ恥だね。
赤っ恥というより、その子が可哀想ですね。そんな間違えた理由で名前付けられたことも、そんな親を持つことも。
うむ、子は親を選べないからのぅ。