失笑
2020年11月5日

失笑とは?

By 座敷あらし

「失笑」の意味

『失笑』とはどういう意味かご存知でしょうか?

読み:『しっしょう』

知ってる!みーたむの得意技!

違いますよ。私があーたむによく向けているのは嘲笑です。

ん??

最近の使われ方

最近は「笑いも出ないほど呆れる」「嘲笑う」「小馬鹿にする」という意味で使われていることがよくありますね。

「彼女は会議で場違いな発言をして、上司の失笑を買った。」

という一文を読んで、「彼女は会議中に上司に呆れられたんだな」と思う方も多いと思いますが、それは誤りです。

失笑と嘲笑?って同じことじゃなかったの?難しい!

うむ、難しいんな。

本来の意味

本来『失笑』とは

(笑ってはならないような場面で)おかしさに堪えきれず、吹き出して笑うこと。

という意味合いで使われていました。

「失笑」はよく「失笑する」「失笑を買う」という言い回しで使われます。

他にも、「失笑が漏れる」「失笑が広まる」「失笑を禁じ得ない」などと使われますが、どれも「笑ってはいけないような場面で、おかしくてこらえきれず笑ってしまう」という意味で使います。

先程の例文

「彼女は会議で場違いな発言をして、上司の失笑を買った。」

の本来の意味は、

「彼女は会議中に場違いな発言をして上司はこらえきれずに笑ってしまった」

という意味で、その会議中のイメージも全く変わってしまいます。

会議中に呆れられる方は会議のイメージも怖かったけど、上司が笑ってくれた会議は楽しそうなイメージになるね~。

それを聞いた人が「失笑」の意味を知っているかどうかで話の内容が変わってしまう難しい言葉ですね。

由来

「笑いを失う」と書くのになぜ「こらえきれずに笑ってしまう」という意味になるのでしょうか。

それは「失」の漢字の意味にあります。

 なくす。うしなう。うせる。 うっかり出してしまう。 あやまち。しくじり。

「失」という漢字には「なくす」「うしなう」だけでなく、「うっかり出してしまう」「あやまち」という意味もあるので、「うっかり笑いがでてしまう」という意味で「失笑」とされたのが由来だといわれています。

誤用の定着率

平成23年度の「国語に関する世論調査」で、「彼の行為を見て失笑した。」という例文を挙げ「失笑する」の意味を尋ねたところ、

本来の意味の「こらえ切れず吹き出して笑う」で使う人は27.7パーセント、

本来の意味ではない「笑いもでないくらいあきれる」で使う人は60.4パーセントという結果が出ています。

なぜ誤用されることが多いのか

「失」を「失う」と捉えて、「笑いを失う」という字の見た目から誤用されたのかもしれません。

また、この言葉が「失笑を買う」という形でよく用いられることも関係がありそうです。

「失笑を買う」は「愚かな言行をして笑われる」という意味なので「あきれて笑われる」様子とも言えます。

ほかにも「失笑が広がる」「失笑が漏れる」など、失笑は「あきれる」様子と結びついて使われることが多く、そのために、「笑いも出ないくらいあきれる」という意味合いで使われ始めたのかもしれません。
 同様の理由で「失笑」を「愚かな言動や行動に対する笑い」と受け取り、「冷笑」や「嘲笑う」というような意味で使用する傾向もあります。

まとめ

「失笑」の本来の意味は

(笑ってはならないような場面で)おかしさに堪えきれず、吹き出して笑うこと。

しかし最近は「笑いも出ないほど呆れる」「嘲笑う」「小馬鹿にする」という意味で使われていることが多い。

意味を知らなければ内容もイメージも180度変わってしまう言葉なので注意が必要だ。

ねぇねぇ、笑ってはいけないときってつい笑いそうになるよね~。

分かる。前にライブのトークで滑った人がいて、シーンってなった瞬間、思わずふいちゃったことがあるんよ、あれが失笑だったのか。

可哀想に…。

・・・・・・

どうかしました?

座敷あらしもライブ行くんだね…

確かに意外ですね…